脂肪燃焼団のおふとりさまですが相席よろしいですか?

脂肪燃焼団のメンバーが日々思ったこと、食べたものなど。

きらわん文化祭 感想【ヘロウ編】

 なずさんに「たまにはブログ書こうよ、感想書こうよ」と煽っておいて、いざ自分が書こうと思ったら相当困ってしまいました。

色んな思いが多すぎる。
宛先が多すぎる。

来てくれた山梨のみんなの笑顔が見られたのが、とても嬉しかったし。
BANBANBANさんには、笑わされたし、踊らされたし、泣かされたし。
バックアップしてくださったスタッフの皆さまにも、感謝を伝えたいし。

あまりにもイベントの密度が高すぎるから、同日同時刻にドリームプラザで行われていた、沖縄の大学生によるエイサー発表会についての感想でも書いてお茶を濁そうかなと思うくらい、しばらく現実逃避してしまった。
ちなみに、エイサーはイマイチだった。マグロは美味しかったけど。


思えば、このイベントに出演のお話をもらったのは4月末。
あれから5ヶ月間、何をして過ごしたのか、あんまり覚えていません。
1日は24時間もあるのに。8時間は仕事に行っているはずなのに。
8時間は自由時間があるはずなのに。

そういえば、仕事をしているような顔をして、ステージのことを考えてたな。
そういえば、家族とも話さず、家事もせず、コントローラーを触ってたな、と。
自由時間?アニソンを聞いて、アニソンを繋いで…。

5ヶ月間、僕らはどうやらずーっと、きらわん文化祭を開催していた気がします。

僕は9月のためのMIXをいくつもいくつも作り、なずさんに聞いてもらい、ふたりのアタマの中で、会議の中で、きらわん文化祭は何十回も行われました。
僕らは何度も何度もスベって、失敗して、恥をかいて、そのあと少し受けて、少し一緒に踊ってくれて、歌ってくれて、だんだん、だんだん楽しくなってきた。
そしてまた失敗して、開始15分でなずさんから「もういい、つまんなすぎる」と中止されるということもありました

サウンドシャワーアークという、大、大、大舞台。
つねに脳裏に浮かんでくる、偉大な共演者。

こんな感じで行こう、と決まったのは水曜日の夜中2時。
気がつけば、今年の自分の夏休みは、ほとんどきらわん文化祭の準備のために消費してしまっていました。

出演者って得ですね。何度も何度も、頭の中でお祭りを楽しめて。
そんな気付きがありましたw


色んなイメージを抱きながら、当日を迎えました。


いやあ、人間の想像力にもやっぱり限界があるなと思いました。


想像以上に、大成功だったので。
とにかく、驚きました。
僕らの時間は、僕らなんかの仕掛けや、実力以上に盛り上がっていただきました。

なんだろうね。

いくら悩んだって、自分なんか、たかがDJ!
たかが出演者なんだよなーって、感じました。


イベントにあたって、出演者ができることなんて、せいぜい「1割」ってとこでしょう。
そこに集まっている人の熱意とか熱気、人同士の愛情、友情、作品への愛、再生される楽曲への愛が「9割」なんだろうなって、改めて思いました。


そういう意味で、主催のネコビート君。
彼、スゴイよ、ホントすごい。

僕は、自分がブッキングしてもらった時、必ず共演者を見ます。
見たうえで、何をしようか考えるようにしてますので。

今回は、全然浮かばなくて。

というのも「ボケ役」が多すぎる。

ザッキンさんは前評判からして、なんか体育会系っぽくて、怖い(実際はとても物静かで素敵な方で、何よりセットリストがユーモアにあふれている、僕の大好きなタイプのDJさんでしたが)。

BANBANBANさんも、アニクラ界隈的には、それほどど真ん中、スタンダードとは言えない。

僕らは……僕らはほら、自分たちで言うのもなんだけど、DJとかそういう話以前に、そもそも、マトモな人間と言いがたい。

で、こうしたゲストを呼んだ当人が、Arkのステージ上で散髪してみせるとか、そういう、発展途上国みたいなことをかますパフォーマーでしょ。
第一オファーもらった時「潰す」とか言ってたし。
いやいやいや、ステージで髪切る以上のパフォーマンスなんか無いだろ。その上何をして「潰す」ってんだよ。もしかして俺達じゃなくて、サウンドシャワーアークを物理的に潰すとか、そういう光景を見せてくれるのか?とか、ちょっと期待しつつ。


なんじゃこの「ボケ倒し」のようなメンバーは。


って、出演者ながら、ずーーーっと、思ってたんです。
どんな絵が浮かんでるのか、どんなふうにイベントが終わるのか、ぜんっぜん分かんなかった。

まあ「潰す」というオファーなんだから、散髪パフォーマンスのようなビックリドッキリの潰し合いがご希望だろうな、と。
何でもありのきらわんでも、おそらく一度もなかったようなコトに挑戦してみました(文化祭のコンセプトにも合わせてみました。Gの閃光のアレは、なかなか文化的だろう?)。


で、自分の出番を終えて、この後どうなんの、俺たち結構ボケてみせたけど、お前この後まだボケるつもりなの?って、思って見てました。


ビックリしたなあ。
まず、あんなに自分たちがメチャクチャやったのに、後続のDJさんはキチン、キチンとフロアを調節し、コントロールしなおし、お客さん全員を最期までずっと、楽しませ続けてくれた、ってこと。
素晴らしいブッキングじゃないか、と。

そして、主催のネコビート君は「トリの中のトリ」というような、申し分のないトリを完遂。

こいつ、何が潰し合いだっw!!

イロモノ対決と思ったら、全然そうじゃない。
ちゃんとしたDJするじゃないか!このやろう!こっちのアイデアばかり引き出させおって!ww ひとり相撲になってしまったじゃないかっ!

いや、それが素晴らしい。

 奇をてらって注目を集めたりせず、キチンとイベントのコンセプトを音楽で形にする、憎い主催者、兼「安心して後ろを預けられる」強いDJ。
なるほど、こういうイベントがしたかったのか!と、言葉でなく音楽で魅せられるという。
本当に素晴らしかった。クソ、クソッ、カッコいいやつめ。
こちとら、イベントの構成が見えないまま、お任せでおっかなびっくり参加してみたものの、まんまと、騒がしくも楽しい文化祭のメンバーのひとりとして「オトナのエモい夏休み」というような、ネコビート君の描くパッケージに見事に収められてしまった。
結構結構。素晴らしい。よく僕らの出し物を信じてくれたと思います。
出演者冥利に尽きるというものです。



良いイベントを作ってくれたじゃないか。

良いイベントに呼んでくれたもんじゃないか。


最期の「光るなら」で、そんな思いでいっぱいになりました。
「♪つられて僕も走りだした」で、擬似カーテンコールのようなものに、僕ら脂肪燃焼団も彼を追って走り出したのですが。
彼を見つめるフロアのみなさんが、向けているキラキラした笑顔ときたら。
なるほど、彼が「9割分」を作ってきたんだな、って。


潰し合いだとしたら、これは完敗だ。
清々しい気持ちになりました。
最高の夏の思い出になったなあ、心からそう思ってます。
フロアのみなさんも、きっと同じでしょう。
参加させて頂き、本当にありがとうございました。