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脂肪燃焼団のメンバーが日々思ったこと、食べたものなど。

オタクションVol.03~VDJ戦争の解説~

オタクションVol.03、無事終わりました。
新会場で期待以上のお客様にお集まりいただき、感謝でいっぱいです。
セットリストはすでに公開しましたが、ごくごくごくごくごく一部の方だけが固唾を呑んで見守っていたVDJ戦争の解説をいたしましょう。

 

Gospel Of The Throttle 狂奔REMIX ver. /ドリフターズ OP
STARTING NOW!/この美術部には問題がある! OP
晴レ晴レファンファーレ/甘々と稲妻 OP
SAKURAスキップ/NEWGAME! OP
じょいふる/アイマス堀裕子カバー
恋/逃げるは恥だが役に立つ 主題歌
PUNCH MIND HAPPINESS/あんハピ OP
勇気りんりん/アンパンマン ED
Shocking Party/A-RISE
Guilty Night, Guilty Kiss!/Guilty Kiss
Soldier Game/ラブライブ!ユニットシングル
Crazy Noisy Bizarre Townジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 1stOP
Flyers/デス・パレード OP
SIX SHAME FACES〜今夜も最高!!!!!!〜/おそ松さん 2ndED
明け暮れ日記/刀剣乱舞 ED
MOON NIGHTのせいにして/DRAMATIC STARS
GET!!夢&DREAM/学園ハンサム OP
LOVE YOU ONLY/TOKIO
笑顔のゲンキ/SMAP
ロマンスがありあまる/ゲスの極み乙女
いけないボーダーラインマクロスΔ挿入歌
RAGE OF DUST/機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ 3rdOP
現状ディストラクション/劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ 主題歌
COOLEST坂本ですが?OP
翼/アルスラーン戦記 風塵乱舞 OP
風ノ唄テイルズオブゼスティリアザクロス 1stOP
ヒカリアレ/ ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校 OP
前前前世(Movie ver.)/君の名は 主題歌

 

 動画制作に没頭することにより、ドーパミン&エンドルフィンの永久機関となったgekko君の発言から始まった、謎の出演者同士のVDJ戦争について。


技術も時間も桁外れ、そもそも理系、時が経てば修士様のお前らに、文系学士の俺が勝てるわけ無いだろ!


という、気持ちはありますよ。ありましたよ。
ただ「戦争」とか冗談混じりの言葉ではありつつも、プレイヤーとして一対一、相対しているわけじゃないですか。

そんな興味深い瞬間に、

「残念ながら日々の業務に追われ、自由時間もなく、技術の積み重ねも得られず、お茶を濁して敗走するのでした、現実は非情で、社会人は地獄なのです」

そんなアンサーは返せません。
彼の今後の人生にも悪影響です。たとえそれが事実であっても明言はしてはいけない

なので、僕としては、gekko君が目指す可能性とまた別の、オルタナティブを示すという形で、このVDJ戦争「応戦」しました。


今回の僕の選曲のうち、このへんかな。
Gospel Of The Throttle 狂奔REMIX ver. /ドリフターズ OP
STARTING NOW!/この美術部には問題がある! OP
SAKURAスキップ/NEWGAME! OP
恋/逃げるは恥だが役に立つ 主題歌
PUNCH MIND HAPPINESS/あんハピ OP
RAGE OF DUST/機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ 3rdOP
COOLEST坂本ですが?OP
翼/アルスラーン戦記 風塵乱舞 OP
風ノ唄テイルズオブゼスティリアザクロス 1stOP


この辺は「曲と映像が『完全に一致』することを求められる」楽曲です。

現場でお聞きになった方……特にDJをやられている方は、すぐにお気づきになったと思います。

「あれ?…シングルと違う」って。

シングルとタイアップの音源がぜんぜん違う曲ありますよね。
STARTING NOW!やRAGE OF DUST、翼も。
この辺、タイアップのために1分30秒にまとめられた曲たちです。
僕は今回、シングルをいじり、オンエアの映像に合うよう編集しお送りしました。

gekko君はもともとREMIXプレイヤーですから、映像も「クリエイト」してくると思いました。それはそれで、素晴らしい愛情表現ですし、可能性への挑戦です。
ロマンと創造性・モチベーション重視の理想主義。左翼のアニソンVDJと言ってもいいでしょう。

なので僕は今回、逆を追求しました。
「放送されていた完成形を損じない」という保守主義的な演出を心がけました。
彼の逆。右翼のアニソンVDJと言えるでしょうか。
「オンエア通りにやる」ということです。

 


Kono Bijutsubu ni wa Mondai ga Aru! op


ジャンピンアップ!ジャンピンアップ!っていう可愛らしい動きがありますよね。

しかし、楽曲がテレビ用にエディットされています。
STARTING NOW!をCD通りプレイするなら、ジャンピンアップのリフレインは1分38秒のところ。映像の後半がシンクロしません。

アニメが大好きで、毎話見ていた人は画面通りの「ジャンピンアップ!」の動作がしたいはず。

DJにはこのニーズに応えるために、CDをテレビと同じように切っていくことが求められます。

しかし、もしかしたらVJも先を読んで、シングル用に動画を再編集しているかもしれない。

と、なると「愛ゆえに」2×2の4パターンが生じまして、お客さんがアニメのようにジャンピンアップするためには、

DJ編集なし×VJ編集なし=×
DJ編集なし×VJ編集あり=◎
DJ編集あり×VJ編集あり=×
DJ編集あり×VJ編集なし=◎

ふたりが一生懸命努力したとして、2回に1回しか成立しません。
打ち合わせが必要になりますが、VJは複数DJを抱えることが多く、なおかつローテーションを組む場合がほとんど。
たかがジャンピンアップの4回で。
たかがオンエア通りにお届けするだけで。これだけの手間がかかるんです。


それを解決するのがVDJ、という考え方もありますよね。
色んな手間暇をかけて、愛情たっぷりに作品の素晴らしさを表現するのもVDJの良さですが、
色んな手間暇をかけた上で「あたかも何事もなかったようにオンエア通り見せる」という愛もある。

オルフェンズのタイトルバックも、
坂本ですが?の「Wake Up!」も、
シングル通りの音源ではキマリません。

作品が大好きで大好きで、目に焼き付いているお客さんの、その記憶どおりに再現してあげられる。
それも、VDJのひとつの可能性だな、と思ってます。


 


彼の懸念するこの課題に対する脂肪燃焼団なりの答えもそこにあります。

良いと思ったものには手を入れない。
正確には「手を入れていないよう受け取っていただくために手を入れる」。

自分が「良い」と思ったからこそ、素材の持つ面白さの普遍性を信じる。
素材の100%を出すことに心を尽くす。全幅の信頼を表現する。
僕的には、これも作品への愛です。


もちろん、gekko君のやるような凝ったギミックも大好きだし、使いましたけどねw
彼らがPの格好で出てきて、アイマス尽くしを繰り広げるという面白い演出を使った反面、僕らもイベントのトリ、オーガナイザーというシチュエーションを活かしてドリフターズのOPをバックに「オタクションの漂流者(ドリフ)を紹介しましょう!」のメンバー紹介。
発想は同じです。
置かれている現実と虚構を、意図的に、過剰にないまぜにするという「イタイ」演出。
同じだったね。
あと、SAKURAスキップのテロップ芸がまったく同じだったのにも大笑い。


自分のプレイを見つめるいいチャンスでした。
第2次VDJ戦争はいつになるのかなw?