脂肪燃焼団のおふとりさまですが相席よろしいですか?

脂肪燃焼団のメンバーが日々思ったこと、食べたものなど。

アニソンディスコWOMB、ありがとうございました(ヘロウ)!

 




 改めまして。
この空前絶後の公演のお手伝いをさせて頂きました。応援に駆けつけてくださったみなさま、本当に本当にありがとうございました。皆さんの顔を見たら、涙が出るほど嬉しかったです。いや、ごめんなさい、嘘です。当日は必死過ぎて何の感情も抱いていませんでした。
いま、遅ればせながら、皆さんのお心遣いに胸を打たれています、泣いてます。
感想のツイートも、感想のLINEも、ありがとうございました。
そうです。凄い人材 is 脂肪燃焼団と申します。
風波さんに見つけて頂けて光栄の極みです。また東京に出てこないとな。またたくさんの人に見つかりに来ないとな。


さて。
今回与えていただいたのはほんの30分でしたが、人並みに悩み、苦しみました。


どれくらい苦しんだか。


当日の朝、僕は人生で初めてゲロを吐きながら目が覚めました



メインステージはフリーザ様やヤムチャさんが務めていましたが、ラウンジはDr.ゲロが担当していたんですね
人体にこんな機能があるとは驚きでした。

当日だけじゃない。2週間くらい前からかな。歯磨き粉やフリスクのミントの強い香りを嗅ぐだけで吐いてしまう謎の症状に苦しめられたり。(WOMBの帰り道には治っていました)あまりに辛いから病院に行こうと思って、試しにGoogleで何かを受診すればいいか検索したら「産婦人科」って出てきました。つわり???


ま、当たり前ですよね。渋谷のアニソンディスコですよ。
アニクラ界にそびえ立つ、遙かな山々のひとつです。
サッカーで例えると、ヴァンフォーレ甲府が、いきなりヨーロッパリーグの決勝トーナメントに出場するようなものですよ。
僕の神経のどこかがどうにかなっちゃっても不思議じゃありません。

生まれてはじめてのプレッシャーにとにかく恐れおののいていました。

ロケーションだけではありません。

山梨のイベントでも時折同じ振り付けを見かける、小雨さんの真裏。
部員さんの中にも沢山のファンがいらっしゃる西野翔さんの真裏。


大スターたちとの競演を前に、凡人である僕らはどう時間を使うべきか。
まず、アニソンディスコさんから頂いたタイムテーブルを元に、30秒刻みのタイムシートを作り、フロア⇔ラウンジの人の行き来を読みながら、どの時間に何をするべきかを考えました。


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改めて僕らの時間帯を見てください。
西野翔さんと小雨さんの間には10分の休憩時間が生じます。

つまり、ラウンジフロアには、

・最初の5分の時点でもう居てくれた人。
西野翔さんが終わり、小雨さんの出番までの間、覗きに来てくれた人。
・小雨さんの時間にも関わらず僕らの所に居てくれる人。


と言った参加の仕方が考えられます。
ラウンジを訪れるさまざまなお客さんの、あらゆる行動パターンに合わせる。


そして、




何をおいても絶対に「作品つなぎ」で美しくまとめる。
お客さんにたくさん集まって欲しい。笑ってもらいたい。評価されたい。
そりゃあります。
でも、僕はアニソンDJなので、世界観を破綻させないことがなにより大事。


というわけで。
30分すべて居てくれた人も楽しいし、小雨さんの時間に合わせて抜けた20分でも楽しいし、西野翔さんを観終わって、小雨さんの時間までラウンジに10分ほどいらっしゃった方も楽しいし、しーつーさんを楽しみに5分前から来た人も楽しいし、なおかつ、使用する全曲を世界観で美しくまとめる。


という条件のすべてを網羅し、どこから味わっていただいても楽曲の良さ、僕らの個性を感じて頂ける、パーフェクトなセットリストを準備しました。
もはや、セットリストというより時刻表トリックです。


 しかしこれだけ準備し尽くしても自らのゲロで目覚める
自分が凡人であるということをことごとく自覚した1ヶ月でした。


 ご覧になって頂いた方に言うまでもないことですが、アニソンディスコっていうのはやっぱり別格で面白くてカッコいいです。
もちろんWOMB公演は特別でしょうが、こればかりに力を注いでいるのではなく、毎回のレギュラーもこなしつつ、興行されています。プロフェッショナルです。
小雨さんも、HACKさんも、リハーサルを拝見しましたが、やっぱり華があります。桁外れの熱意や努力がありありと感じられます。
西野翔さんも拝見しましたが、リハーサルもさることながら、何と言っても新作が素晴らしかった。


 それに引き換え、僕らなんかはどこまでいっても凡人です。
この1回、何とか1回、ラウンジをお引き受けするのが精一杯です。
それすらお力になったのか、誰でも務まる仕事だったのか分からないレベル。
それが身に沁みて分かりまして……なんともやるせない気持ちを覚えました。


でも、悲しいばかりではありません。
それ以上に誇らしい気持ちを感じています。


毎年、この時期になると、甲子園…高校野球の報道がすごく熱心になりますよね。
こんな意見を必ず見かけますよね。
「炎天下で野球なんて常軌を逸している。
日程を考え直せ、ドームで開催しろ、こんな大会は間違っている」って。

今まで僕も「炎天下で野球なんて…」派でしたが、今回の経験を経て考えが変わりました。
「本人が出たいんだから、色々言うもんじゃないんだ」って。
WOMBに参加して、腕が折れようが、意識が遠のこうが、甲子園まで戦いたいという高校生たちの気持ちが分かりました。

プロで飯を食えるのは甲子園に出た人の1%もいないんだよ、と言われても。
必死になったって身体を壊すだけだよ、といわれても。
身体をイカれさせて、甲子園で自分の野球人生が終わってしまおうとも。
自分の限界を超えて挑戦することや、超一流の人たちの後ろを必死でついていくことに、何とも言えない無上の喜びを感じるんですね。
何故だろう?とても不思議な心境でした。最後まで。


♪何が楽しいんだ?と人は言うけれど、それは俺にもわからない



アイム・ア・ビリーバーを選んだのはそういう理由でした。
今回の経験のおかげで、またひとつ、特別な味わいの曲を手に入れることができました。



さて。
そんな僕のゲロまみれの挑戦を最後まで支えてくれたのが、なずさんです。


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僕が「30分の作戦を練ろう」と言って、30秒刻みのエクセルシートを唐突に夜中に送りつけても怒らず真剣に向き合ってくれるのは彼女だけです。


人が何日も考えて作ったセットリストに「面白くないから作り直して」とあっさりボツを出し。
3つの現場が同時並行にも関わらず「早く出せ」と容赦なく急かし。
人が1日かけて、こだわりにこだわり抜いた映像を「なんかゴチャゴチャしてよく分からないからもう一回よく考えて」と言ってのける。


毎度のことですが、今回も声を荒げそうになりました。手が出そうになりました。


しかし、当日、フロアスタッフに、熱心に、映像が一番映えるような証明や空間づくりをお願いして回ってくれる姿を見ると。
彼女だって必死なんだ、必死に僕をここまで連れてきてくれたんだ、ということをひしひしと感じさせられます。

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毎年忙しくなる社会人生活と平行しながら、新しいアニメをフォローするのも、10代のお客さんをキャッチアップするのも、正直しんどくなってきました。
現場が近づくたびに「今回は大丈夫かな?」という気持ちが年々、強くなってきたのを感じます。


でも。


なずさんが何度も何度も「この曲、この使い方なら、絶対みんな観たくなるよ」というまで付き合ってくれたおかげで、何とか人前に立ち続けて来られました。
渋谷の舞台を、一番大好きなアニメでフィニッシュすることが出来ました。


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ホントに特別な感謝の気持ちを抱いています。


ここまで、本当にどうもありがとう。







で、オメー、今週の現場「仕事で行けなくなった」ってマジで言ってんのそれ??