脂肪燃焼団のおふとりさまですが相席よろしいですか?

脂肪燃焼団のメンバーが日々思ったこと、食べたものなど。

DJオファー受けたらこれを食べよう!脂肪燃焼団が香港グルメを徹底解剖!!

 重ね重ね、香港でDJしてきました。アニソンDJユニット脂肪燃焼団のヘロウです。当分自己紹介で言います。告別式でも言ってもらいます
「生前より、世界平和と成城石井が地元に出来ることを誰よりも強く望んだヘロウ様は生前、香港でDJしたことを何よりも誇らしく思っていると周囲に話しておられまして……」。
いやもう、冗談抜きに一生の思い出ですよ。アレは。


 でもね。海外チャレンジって、別に僕ら数名にとっての特別なことではなくなるんじゃないかなと思います。

モンコックのオタク街(香港の中野・日本橋のような場所)の盛り上がり。
すごかったんですよ。
700万人のメガロポリスにふさわしい、活気に満ち溢れた場所でした。
まだまだ大きくなるし、まだまだ刺激を求めている。そんな感じです。
あのパワーを見る限り、今後、香港で日本人が活躍する機会って、これからも増えていくでしょう。
僕は、きらわんの皆さんにピックアップしてもらうという幸運があって、人より早く素敵な経験が出来ました。
でも、それだけです。正しく努力をしていれば、誰にでもチャンスはあると思います。


 さて、いざそうなったときに皆さんが心配なのは、何より「食べるもの」だと思うんですよね。
「水に慣れる」ということわざがある通り、口に入れるモノが自分に合うかどうかというのは、遠征での最も大事なことのひとつです。


 そこで、香港と日本がボーダレスにつながる未来のため、私ヘロウが「香港の食べ物って実際どうなのよ」と言うところを、包み隠さずブログに書いてみようというのが今回の記事です。
香港で食べた色んなものを、箇条書きで紹介します。


 最初に言っておきます。ハッキリ書きますよ。
これは、後世へ残す大事なルポルタージュですからね。
香港の主催者様のご厚意で、本当に色々なものをご馳走になりましたが、ご馳走とか、そういうのは、一切関係ないです。自分の気持に忠実に書きます。お世辞一切なしです。ジャパニーズ、ソンタク、イズ、ナッシング、オーケー!?
さて。それでは順番にご覧ください。

 

 

  • 腸粉

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まずは、飲茶の定番からいきましょうか。これはライスクレープのことですね。
フォーのように舌触りの良い皮で、肉や海鮮の餡を包んで食べる。
ちゅるちゅるとなめらかな食感が舌に心地よく、コクのあるソース…これは醤油ベースなのかな…をつけてしまうと、思いのほか食べ過ぎてしまって……。

いや、これは良くない食べ物だよ、よくない!!
現場が控えているときにこんなものを食べてしまうと、うっかり食べすぎてしまいますよ!やめましょう!これは、ダメです!ダメ!


  • 蠔仔餅

牡蠣をふんだんに乗せた、プレーンのお好み焼き。これ、美味かったなあ。
ソースや醤油を使わないため、味付けに派手さはないんだけど、生地にはじっくり焼き上げられて、牡蠣のうまみがたっぷり染み出しています。
日本人ならやっぱり「牡蠣は新鮮なものをポン酢でちびちび食べるのが一番美味しいよ」って思いますよ。それはもう、当然思います。でもね。やっぱり中国4,000年の歴史はすごいよ。オイスターソースを生み出した国は違うよ。火を通して、旨味を引き出そうって言うわけですよね。本当に美味しい。そう来たかって感じ。僕らの今まで信じてきた常識が軽く覆っちゃうよね。恐ろしいことです。自律神経が弱い人だったら、調子を崩しちゃうかも知れないよね。いやー、これは食べないほうがいいんじゃないかな。


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 少しマイナーな料理からいったから、メジャーな所も紹介しておきます。
人間、食べ物に関しては保守的になりがち。「どんなに美味しいって言われても、自分の知っているメニューが一番いいよ」うん、うん。そういう考え方、すごく共感する。

実際、これら、日本でもメジャーな中華料理はね、現地でも間違いなく美味しいです。
そうだな、知的な言い回しで申し訳ないけど、その美味しさを表現するなら「バンバンジー半端ないって。半端なく美味いって」ですね。

いや、だってさ、いったん、みなさんに考えてもらいたい。
僕らが知っているということは「もともと世界中の人に支持される味付けの料理」なわけですよ。
それを「アジアナンバーワンの所得を誇る、美食家の香港人が通い詰めるレストランの料理人」が作るわけですよ。
香港のレストランの老舗なんて、メジャーリーガーですよ。
バンバンジーにしても、酢豚にしても、美味くないわけがない。

食べましたよ。香港まで行って、わざわざ酢豚。
ホテルの傍にあるローカルレストランの酢豚で。

僕は、この前ヒルナンデスにも出ていた中華街の ●●●●●というお店の、何千円もする酢豚も食べましたけどね。社員旅行で。
遥かに美味かったですよ、香港の街の料理屋さんのほうが。
これがメジャーリーグかと思いましたよ。
酢豚って、豚とかいうくせに野菜料理ですね真髄は。
人参はとにかく甘くて、ピーマンは分厚くてほのかに苦味。最高です。アンサンブル。

やっぱり、スタンダードなメニューは美味いからこそスタンダード。
一流の料理人が作ればさらなり、ですわ。

この王道の旨さは、いちいち、食べるまでもなく明らかでした。
食べるまでもなく明らかなのだから、あらためて食べなくてもいいです。みなさんは。

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そして焼売ですよ、焼売。作り置きなんか問題外ですよ。注文を受けてから蒸すんです。そりゃもう、旨味の塊ですよ。そしてアチアチです。
しかも、このただでさえ美味しい焼売に、カニをのせたりホタテをのせたりするんですよ、香港人は。飽くなき食への探究心。貪欲さですよ。
この彼らのアグレッシブさをイベントの前に目の当たりにしてごらんなさいよ。
きらわんの命知らず&世間知らずな出演者だから正気を保てましたけど、並のDJだったら、間違いなくプレッシャーで失禁してしまいますよ。
いやー、これは、おいそれと食べてはいけません。
恐ろしいです。恐ろしい旨さです。


 

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みなさまもご存知とは思いますが「餃」は蒸し餃子のことです。
日本で一般的な焼き餃子とは違います。
「僕はもう焼き餃子に慣れちゃったから、蒸し餃子なんてなあ…」って思うじゃないですか。

いやいやいやいやいや、なるほど、なるほど、ですよ!食べると!
蒸し餃子、超美味しいよ!!!!!!!
これこそが、本家本元、源流の旨さなんだと再認識します! 
餃子の王将」なんてお店がありますけどね、香港の餃子の美味しさを知ってしまうとちゃんちゃらおかしいです。「餃子の歩兵」に改名したほうがいい。それくらいの力量差は正直あります。
あの、蒸し器とかいうオーバーテクノロジーが良くないですね。邪悪を感じます。蝦、韮、菜…あらゆる素材の旨味をじんわりと抽出し、濃縮し、そしてジューシーな肉汁として口内に弾き飛ばす!!その旨さ!熱さ!やばい!このままでは口の中が……しかし、餃の内に秘められた爆発的な旨味は、僕らから正常な判断を奪い取っています。アチ、アチ、ハフ、ハフ、ああ美味い、熱い、死にそうだ…気がつけば口内は焼けただれています。なんと恐ろしい料理でしょう。もはやこれは兵器です。何という恐ろしさ!これは、イベントの前に食べないほうがいいですね。

  • 包子

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いわゆる中華まんですね。「餡」も「まん」も、僕らの想像を遥かに超える美味さです。
るるぶまっぷる…あらゆるガイドブックに載っていますが、包子の筆頭は、なんといっても「叉焼包」です。
濃厚で深みのある味わいの、ねっとりしたタレ、ずっしりチャーシュー、それをぎっしり、そして、ホロホロ、ほの甘い饅が受け止め、唯一無二の優しい味わいをかもし出します。優しくもズシンと来る旨さ。
「名物に美味いものなし」ということわざがありますが、これを食べてしまうと、もう、この言葉を二度と使うことはできません。
貴重なことわざをひとつ失ってしまうことになるから、皆さんは、なるべく食べないほうがいいでしょう。


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こちらもポピュラー。広東料理、中華料理といえば、やはり粥ですね。
我々がご馳走になったのは、ごろごろ大きな鶏がふんだんに入った「鶏白湯粥」。
いやあ、これがまた絶品ですよ。
骨の髄までダシに使った、鶏の旨みが凝縮されたお粥!!シンプルながらも滋味に溢れる優しくも力強い味わい。五臓六腑に染み渡る美味さとはこのことでした。
でも、ひとつだけ難を言うなら、骨の髄…スペアリブまで使ったお粥ということで、少し小骨が混じっていたのが気になったかなあ。長距離移動の後にうっかり食べてしまい、小骨を飲み込んでしまっては体調管理に影響が大きすぎますよね。まあそんなわけで、みなさんは、食べないほうがいいかも知れないです。


・焼鵝

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ローストグース、焼きガチョウですね。専用の焼き器でこんがりじんわりと火を通し、素材のポテンシャルを保ちながら、多くのスパイスで風味付けされています。
直接食べるもよし、甜麺醤のような甘辛い味噌ダレと、白髪ねぎ、小麦の皮で北京ダックとして食べるもよし。
ガチョウの野性味とスパイスの複雜玄妙な味わいを両立させた、彼らの真骨頂とも肖える食べ物。
チキンに比べると、やっぱりガチョウの風味はキツイ。しかしですよ。このジビエな味わいには強い中毒性があります。もし、この風味があなたの口にあってしまった場合、間違いなく、今後、すべての鳥類が食欲の対象です。本屋さんで井坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」を見かけるたび「美味しそうなコインロッカーだなあ」とつぶやいてしまう特殊な嗜好の持ち主となり、周囲をドン引きさせてしまう可能性が大いにあります。いや、これはおいそれと食べないほうがいいんじゃないかなあ。危険です。危険な美味しさです。



  • 燒腩

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イヤーーハアーーーー!!なんと言っても、コレですよコレ!!
強烈なインパクトがありました!
豚のロースあるいはバラ肉を皮ごとローストしたもので、皮のぱりぱりさと肉のジューシーさは、ムリに例えるなら、まるで高級店のとんかつです。しかし、パン粉や皮を使わないから、とんかつよりも数段香ばしくヘルシー。酸味の効いたマスタードをちょいと添えることで、するすると一皿食べられてしまう。刺激的で懐かしい味。じんわりほとばしる脂。まさに五感が求める味。豚料理の最高峰。
この極上の旨みを知ってしまったら、もしあなたがマイホームを建てようと思ったとき、未来の奥様から「ねえ、あなたは新居に何が欲しい?」という質問に、うっかり「僕は何をおいても豚の檻とロースターかな」と答えてしまいかねません。間違いなく、家庭不和や離婚に陥ることでしょう。そういう意味では、これはもう絶対、最も食べないほうがいい料理のひとつですね。中毒になること間違いなしです。


そして、この①ローストグースに、②皮まで焼いた直火叉焼③蒸し鶏④中華ハム⑤塩漬け半熟ゆで卵の5種の「宝物」を乗せた「五寶飯」という丼ご飯があるんですよ、香港には
どう思います?犯罪ですよ、こんな食べ物。僕は4人家族の家の1食分くらいご飯を食べましたよ。これで。共演者一同、ドン引きでしたよ。マジで
いや、こんな絶味を食べたら胃が破裂してDJどころじゃないですよ。
絶対食べちゃダメです。

  • 鮮蝦雲呑麺

 

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ああっ!!!やっぱり極めつけはコレなのぉ!?コレなのぉ!?

一度知ってしまうと、もはや、口に出すことも恐ろしい、絶で、品な、料理です。

エビの殻や海産物から出汁を摂った濃厚な海鮮スープ。

そのスープに良く絡む極細ちぢれ麺。

大ぶりのぷりぷり、新鮮そのもののエビと、その肉を使った海鮮つみれが、ぎっしりと詰まった餡。むっちりワンタン。

ひとくち口にすることで、感覚という感覚が打ちのめされる濃厚な旨み。官能的とも言える、極上の食感!!
俺が今まで食べてきた海老は一体なんだったんだ!!
その衝撃に、あなたのニューロンシナプスは破壊され、これまでの人生で食べてきた「海老」の記憶をすべて消却してしまうこと間違いなしです。
あなたはその衝撃をきっかけに、カルビーのひねり揚げスナックの名前を忘れるでしょう。東名高速道路のなかでも指折り大きくて、深夜も使える便利なサービスエリアの名前を忘れるでしょう。西麻布のバーで、伊藤リオンに灰皿でぶん殴られた、あの十二代目市川圓十郎の息子である歌舞伎役者の名前を忘れてしまうでしょう。
イベントに大きな支障が出ることは間違いありません。
絶対に食べないほうがいいでしょう。






と、言ったところで広東料理を紹介してきました。
僕もあらゆる美味しいものを食べてきましたからね。じゃっかん辛口の批評になっていたらごめんなさいね。



最後に、もし、このブログを読んでくれた、難しいニュアンスを理解するのが困難な香港の方がいらっしゃったら、もうひとことだけ、シンプルな日本語で伝えさせてください。





上に書いてある、日本語、全部、ネタ。ウソ。
香港のご飯、すべて、スーパーおいしかった。
DELICIOUS & AWESOME!!!!!