脂肪燃焼団のおふとりさまですが相席よろしいですか?

脂肪燃焼団のメンバーが日々思ったこと、食べたものなど。

【イベントレポート】話題の「#アニクラ論」に行ってきたよ!

 遊びに行かせて頂きました。

twipla.jp


 ちょっとしたきっかけからこのイベントの開催を知りました。
魅力的な登壇者のみなさまに加え、なんとも波乱しか呼びそうもないコンセプト
第1回に行かないわけには行くまいと思い、有給休暇を取得して遊びに行って参りました。

案の定、余波がすげえよ、余波が!

会場でお見かけしなかった人も含めてたいへん盛り上がっておりますね。
結論から先に申しますと、大変朗らかで、未来志向で、学びのあるイベントでした。
…が、反面、Twitterでハイライトだけ追いかけられる方にはかなりの誤解を生んでいるのかな…と思います。
勝手ながら、ひとりの参加者の目から見て「こんな雰囲気だったよ」というレポートができればと思い、筆を執りました。
べ、別に、僕が大好きな出演者のみなさんがあらぬ誤解を抱かれるのが可愛そうだから、と思ったわけではありません。
とりあえずブログの記事にしてみて、思いのほか反応が大きければ、2時間半のイベント内容をすべて文字起こしして有料記事にしてゼニにしてやろうと考えているだけです


■そもそも、この文章の筆者は誰なの?

僕(ら)は、男女アニソンVDJユニット・脂肪燃焼団と申します。5年目です。
アニソン以外のプレイ経験はありません。ボーン・トゥ・ビー・アニソンDJです。
この文章を書いているのはヘロウ(♂)。もうひとりはなず(♀)。
静岡を中心に活動しておりますが、東京のキーパーソンのみなさまのご厚意で、年に1~2度ほど東京で活動の機会を頂いております。
つい先日は、素敵なご縁に導かれ、香港でもDJさせてもらいました。
とても幸せなキャリアを送っている、中堅クラスのプレイヤーとご理解ください。

ちなみに11月以降、特に予定は決まっておりません!!!!


さて、次はどんなことにチャレンジしようかな?というタイミングでこのイベントのことを知り、東京の最前線の人の考えを学んでみたいな!と、参加を表明した次第です。


■会場について
会場の秋葉原エンタスは、電気街の顔・オノデン本館の5階という、これ以上ないくらい分かりやすい場所にあるうえ、とても清潔。ライブハウスというよりイベントホールと言った様子で、明るくてトイレもキレイですし、分煙もバッチリ。バーカウンターにも笑顔が見られます。非常に良い雰囲気の会場でした。
トーク内容に合わせて照明もキビキビと変わり、雰囲気を盛り上げておりました。


■壇上の出演者さまたちについて
スタープレイヤーのみなさまたちが、ほぼおちゃらけ無しで語っていらっしゃいました。
フロアからは過激な内容、センセーショナルな爆弾発言を期待するむきもありましたが、出演者のみなさまの自制心が強いのか、はたまた実はメチャメチャ根がマジメなのか、ふわふわとかわしながら興味深い話をしてくれました。

DJ様につきましては、いつも騒々しいところで交流していますので、初めてきちんと声を聞きました。思わぬ体験です。「キレイな声してるんだね、知らなかったよ…」なんて、JAYWALKの名フレーズが思わず頭をよぎりました。ウソです。JAYWALK三田佳子の次男の逮捕で久しぶりに思い出しました

しっかし、やっぱり名プレイヤーって、プレイスタイルイコール本人のキャラクターだなと。
ジャージさんはトークの切り込み隊長として、盛んに発言されておりました。想像通りのムードメーカーで、とても座持ちの良い方だなあと思いました。チームの中心にいてほしいなって。
リズマニさんの「集まってくれたお客さんの反応に沿うようにプレイしたい」というポリシーも、イベントで抱く印象とまったく同じ。すごくしっくり来る。
あ、質問コーナーで「やっぱりからくりサーカスは楽しみですか??」って聞こうとしたのを忘れていました。
いっちょさんという方はプレイを拝見したことはありませんが、個人的にグッとくる発言が本当に多かったです。特にセットリストに関しての見解が個人的に目からウロコで「なるほど!エキスパートの方はそういう風に捉えるんだなあ」と思わされました。
今後「燃焼団さんはセットリストに関してどう思う?」と誰かに意見を求められたら一語一句パクろうと思っています


■こんな風に良かったよ!
言うまでもないことですが、ヒザ詰めで、息遣いを感じながら深いお話が聞けるというのは代えがたい体験です。
トップランナーのみなさんの生き生きとしたまなざし、真摯な語り口。
こういう人たちが先頭を駆け抜けてくれているんだから、まだまだまだまだ面白いことがドンドン生まれそうだな、という予感を感じました。
危なっかしい質問がいくつも飛んでいきましたので、Twitterで見るハイライトはいささか荒っぽいですよ。
でも、実際現場はどうだったかといえば、やっぱりデリケートな話題のときは「それはこの辺でおしまいにしないか…」という雰囲気がありましたよ。壇上。
当たり前ですよね。風を読むのがDJさんですので。
なので、Twitterの文面だけ読んで憤慨されている方は、そりゃちょっと筋違いの感想ではないかなと思っています。

いちプレイヤーとしてもっとも効いたのは、ふくゐちゃんの、繋ぎにおける「高・中・低」という考え方です。

営業妨害にならないよう、多少回りくどく要約します。

Aという曲からBという曲、あるいはAからCへ、とブリッジする際に、DJはその2曲の文脈・背景・脈絡というところに当然気を払うもの。
これにおいて、DJは2曲の音楽としての文脈を重視すべきか、あるいは、アニメのタイアップ曲としての背景を重視すべきか……「どちらが正しいか」という二元論が起こりがちなのだが、実際はどちらが正解ということはなく、はじめての人にも届くのか、あるいは、一定の知識を持った人間にだけ届くのか…そのレンジの「高・中・低」を見極めて、持ち時間において共存させつつ使い分けていくのがベストだろう、という考えです。


さすが冒頭「エンタメとしてのアニソンDJを探求している」と自己紹介されたふくゐちゃん、と感動させられました。
同じような内容を「水曜日のダウンタウン」のプロデューサーが「パッと見ても面白いけど、よーく見るとさらに面白い、そんな番組を作りたい」という言葉で著書に著しています。

僕もそんなプレイが理想です。
「やった!俺ってふくゐちゃんとセンス一緒なんだ!!俺はセンスが良いんだ!!」

一瞬そう思いました。

でも、よーーく考えると。

仮に同じ理想を抱いているとして、僕はふくゐちゃんのように、今回のようなトークセッションを通じて「言語化して他人に説明することができない」。
そういうチャンスがある、ない、という話ではなく、そこまで自分の頭の中で練れていない。

僕は、なんとなく、同じようなことを考えていただけ。
それが現実です。

他人に自分の考えを「言語化して伝えられる」ということは、すなわち「じっと一人でそれについて考えていたから」可能になったわけです。

僕も人一倍DJについては一生懸命取り組んでいたつもりでしたが、それよりはるかに深く、時間をかけて、一生懸命DJについて考えている人間がいるんだ。


それをまざまざと突きつけられ、痛烈に打ちのめされました。


いやでもそれって「じゃあ、俺ももっともっと一生懸命取り組めば、それだけまだ伸びしろがあるってことだし…」それはそれで、喜びでもあって…。


そんな感じで一喜一憂、色んな感情を沸き起こしてくれる、刺激に満ちたイベントでした。



■不満について
もちろん、ちょいと物足りない部分もありました。
ただ、それは会場内でアンケート(URLを)配布しておりましたので、こんな木っ端ブログから石を投げるようなみっともないマネはせず、公式に直接返したいと思っています。
終わった後、波紋を呼び、いろいろ言いたくなるイベントであることは間違いないわけで、事前にアンケートという形でそれを吸収するための手段を設けておくというのは、まったく、さすがだなあと思いました。


本当に、地方からの参加者として言わせていただければ、文化の中心にはやっぱり鋭い人がいるなあと、感心しきりのイベントでした。
トークテーマも実に風を掴んでいるというか、ホットで興味深いものばかり。


終始面白く聞かせて頂きました。今後の発展に期待しております。


やっぱり対面はいいな、と、本当に実感させられました。


静岡でもやりますかね。ローカルアニクラ論。