脂肪燃焼団のおふとりさまですが相席よろしいですか?

脂肪燃焼団のメンバーが日々思ったこと、食べたものなど。

ポケモンGOに思う、人と共に行きていくことの難しさ。

 先日、とある方とポケモンGOを一緒にやっていたのですが、その、あまりの要領の悪さに辟易してしまいました。

「なんとなく難しそうだから」という理由で、カーブボールが投げられない。

リリースから2年半も経っているのに、基本中の基本の技術も身につけてないんですね。

キチンと情報を取ってない。


ポケモンGOツイッターや、アプリ内のニュースで、ものすごく大事な情報をしれっと流します。
そういう情報を読んでいるようで読んでいないから、レアポケモン欲しい欲しいと口では言っていますが、かなりの機会を逃していますし、逃した事自体にも気がついていないんですね。
なんとなーく近所をブラブラしてみて。
なんとなーく運良くいいポケモンに出会えたり、出会えなかったり。
適切な努力もせず、行き当たりばったりで取り組んで、一喜一憂を繰り返している。


その上、状況判断が不適切。


僕がびっくりしたのは「色違いポケモン」についての話をしたときです。
色違いっていうのは、たま~に出てくる、本来赤い体色が黒かったりなど「カラーリングが違う、稀なポケモン」です。


「○○の色違い、出ないかな~」
「ヤキモキしてもしょうがないよ。色違いポケモンってのは、海外の実験で0.25%。400匹に1匹しか出ないんだって。気長にやりなよ」
「ウソだあ!もっと出るでしょう。100匹に1匹くらい出るよ!」


まず、情報提供してくれる相手に「ウソだあ!」という態度が気に入りませんが…w


ともかく、その方のおっしゃる「100匹に1匹くらい取れるから、400匹に1匹しか出ない、という確率が信じがたい」という話ですが、冷静に計算してみましょう。

400分の1の色違いを狙って150匹取れば、32%の確率で1匹色違いに出会えます。

200匹捕まえれば、40%の確率で1匹は手元に色違いが手に入ります。

つまり「100匹に1匹くらいの確率で出会ているような手応えがある」という感触と「0.25%」という確率は、それほどギャップがないわけですよ。


「印象」によるイメージが強すぎて、実際に計測されている現実と全然向き合えていない。



まあ、あくまでもゲームに対する取り組み方なので、浮ついていても全然構いませんけど、万事こういうスタンスで生きている人に出会ったらかなわないな……なんて、モヤモヤしていたときに、こんな記事に出会いました。

 

blogos.com



どうも、先日のポケモンGOが、大マジのようなんですよね
世の中には「大人に見える人」「ビジネスパーソンに見える人」がたくさんいるように見えますが、実際は、


数字による客観的な判断が出来ず
自分にとって大切な情報を収集できず
収集した情報が大事なものなのか、ノイズなのか、読み取ることも難しい



ようなんですよ。
少なくない人が……もちろん自分がそうではないというつもりはありませんけど……事実に基づかない「印象」や「偏見」で判断して暮らしている。

 

何だかよく分かってないけど、アイツが言うことだから、良くないことに決まっている。
あの人はいつも優しくしてくれるから、あの人の言うことはみんなホントのことに決まっている。
今までいつもこうやって上手くいってきたから、次も上手くいくに違いない。

 
世の中ってのはそんなに単純じゃないんですよなあ。
人柄がいい人が最善の判断を下せるわけではないし、ちゃらんぽらんな人間が本質を突いていないとも限らない。
世間はみんなバカばっかりだ、俺だけが優秀なんだ、と思い込んでいたけど、実は自分だけが飛び抜けてバカで、周囲と歩調が合っていないだけだったということもあるでしょう。


「客観視」というのはいつまでも大事です。
笑点」の圓楽師匠が67歳になる今年の新年のあいさつで「落語がうまくなりたい」と言ったそうです。
「終わってみるとあそこはこうじゃなかったかなあ、と思う所がある。だからきっと上手くなれる」らしいんですよね。達人はすごいです。いくつになっても、自分の判断や振る舞いを遠ざけることが出来る。


当然僕は圓楽師匠のような達人ではありません。
こうして驚くような結果が出ています。トシばかり重ねてみても、それに伴ってリテラシーが高まっていくとは言えない様子です。
凡人は常に正解、常に正義を選び取れる能力はないようなので、あまり入れ込まない、思いこまないことが大事なんだろうな、と。
凡人の自覚を持って、つねに「あれ?俺間違ってんの?ごめーん」と改められる、ゴキゲンなおっさんになりたいな、と思っています。


ネットを徘徊する「正義依存症」のひとたち 週刊プレイボーイ連載(326) – 橘玲 公式BLOG



「自分は常に正解だ、正義だ、悪をやっつけろ」という状態はストレスフリーだし、脳も大歓迎らしく、ドーパミンがドバドバ出始めて、止められなくなるそうですね。
そうなったら、もう誰も止められない。発見もない。成長もない。
同じところをグルグル回り続ける激イタ人材の出来上がりです。


願わくば、そうならないように自制していきたいものです。