脂肪燃焼団のおふとりさまですが相席よろしいですか?

脂肪燃焼団のメンバーが日々思ったこと、食べたものなど。

劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉のTOHOシネマでとんでもない景色を見た。

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【以下ネタバレあり】



実は、獠ちゃんが二枚目顔でキザなセリフをバシッと決めて、ドンピシャのタイミングでGet Wildが流れて終わるんですよ。この映画。






この前見たドラゴンボールもそうでしたけど、何というかなあ。
安易ですね。最近のアニメ映画ってやつは。
ストーリーもクソもないですよ。
「これが観たいんだろう?」っていう、僕のようなオッサンの気持ちを見透かして、燃えるシチュエーションのツギハギだけで映画を作っているという感じがいたします。



まったくもって。











ありがとうございます……ありがとうございます……。








作品としてどうかといえば、そりゃ言えることはたくさんあるけど、野暮はいいよ。
今日は、とにかく、想像以上の、すごくいいものを見せてもらいました。




エンディングのGet Wildの流れる間、離席ゼロ。

 

 

 

Get Wildの引力が凄すぎる。
こんな光景、なかなか観られないな、と、感動しました。
多分誰かが「ねえ、みんなで歌いませんか?」と言ったら、全員で立ち上がって大合唱になったと思います。それくらい「待ってました」の瞬間でした。

また、スタッフさんが……!
「EDにGet Wild、ただそれだけで大勝利」というシチュエーションを、さらに越えていく大大大大大サービス。
僕は本放送をまったく観られていない、アニメ終了後のコミックス派なのですが、それでもたまらない、実に素晴らしいエンディングアニメーションでした。

館内の照明が点いた瞬間の風景。

ニヤニヤしてるおっさんがいて、半泣きになってる古の貴腐人のみなさまがいて「なんかコレ、思ったより面白かったよ!」と、お父さんお母さんを差し置いてはしゃぐ、付き合いで来たっぽい女の子がいて。


そりゃね。斬新な設定もない上、原作の持つあのサムさ、古臭さを引きずっていますよ。必ずしもいい映画ではない。もうすっかり枯れた作品でした。


でもね、いい枯れ方だった。実に美しい、枯れ木盆栽の佇まい。


いい娯楽作品を観ました。