脂肪燃焼団のおふとりさまですが相席よろしいですか?

脂肪燃焼団のメンバーが日々思ったこと、食べたものなど。

タイムテーブルとクルーと、あふれる期待の話。

 オタクションクルーの皆さんに当日のタイムテーブルを伝えました。
野球でいう「打順」駅伝でいう「走順」です。
主催者ということで、意見も聞かずにすべて決めました。
申しわけないとは思うんですが、全員の意見を聞き始めると、絶対に決まらないんです。タイムテーブルって。まあ、意見というより、美しいトリの譲り合いなんですけどね。日本人だからね。

せめてもの誠意ですが、相当悩んで決めました。
もちろん、メンバー集めの段階から、だいたい順番は決めてます。「こんな風に」っていうオーダーも含めて。
その自分たちの中の頭の中の「画」と「情熱」をキチンと、1滴もこぼさず伝えなきゃ、ってところにこだわりました。
仲良く楽しくやりたい。とはいえ、まあお好きにやってくんねえ、という、なぁなぁのイベントにしたくない。まあ、そういうのも楽しいけど、フリーイベントじゃないしね。それじゃ集まってくれる人に申しわけないし。
みんなの個性を踏まえて、僕らはこう思うよって。
この順番、この世界観、この演出でどうだい、と。
プレイヤー同士として、リスペクトを込めた打ち合わせにしたつもりです。


 しかしまあ、終わってみると、ホントにイイ意味で「思ったようにはいかないなあ」という印象でした。
 こっちが色々とプランを示したものの、話し出してみれば、みなさんも既にやりたいプランが固まっている様子。
おまけに「こんなセットリストでどうか」と見せてくれたクルーの出してきたものは、僕のイメージの遥か斜め上を行くものでした。


「えっ、ホントにこんな感じなの?!」って、思いましたよ。そりゃね。
「もう少しマイルドになりません?」って、言いかけましたよ。実際。


でも、まあ、こういうコトでしょう。
絶対に僕の思うようにはいかないんです。
だって、他ならぬ自分自身が、今まで何人ものオーガナイザーの期待を裏切り、リハーサルで猫をかぶり、共演者・ゲストにすらネタを見せず、イビツな音楽で我を通してきたんですから。

DJにオーダーなんて「はじめてのおつかい」みたいなモンです。
どんな指示をしようと、僕らの言うことを聞くのはせいぜい「経由地」としてだけ。「ねぎとにんじんを買ってきてね」は何とか聞いてもらっても、帰ってきたら、ホクホク笑顔で両手にジャラジャラ妖怪メダルを持ってたりするんですよ。DJって輩はね。
わが身を振り返れば、重々承知なんです。ぐじぐじと膨大なオーダーが書かれた指示書も渡しましたけど、あんなもんは、鼻をかむためにあるんですw
それでイイんです。
「こいつ、読めないわ」って所がなきゃね、末永く続かないですよ。


 しかし、破られると分かっているなら、何で、わざわざ平日の夜に呼び出して打ち合わせを設けたのか?
まあそれは、僕らからの、あるいはお客さんからの「期待」をキチンと、体感してもらいたかったんです。
クルーのみなさんは今も、当日をどう楽しむか、楽しませるか、一生懸命考えていることと思います。
考えて考え抜いて、思うようにいかず凹むこともある。
そんなとき、
「何でこんな俺が呼ばれたんだろう?」
「俺、何すればいいんだろう?」という所まで立ち戻ることもあると思うんです。自分らがそうだから。

そういう悩みは、声をかけた人間が担わなきゃいけない。

たとえ退屈な時間になろうと「僕もお客さんも、あなたに期待をしているよ!」ということをあらかじめ伝えておきたかったんです。

DJは当日を迎えるまで、本当に孤独な時間が長い。

クサクサした時、どよーんとした時に「まあそうは言っても、お客さんも、オーガナイザーも待っててくれるようだしなぁ、あんな鼻紙まで用意して…」と、踏ん張っていただけたら、少しは救われるかなって思っているんです。
みんな、よろしくね。
5月21日を楽しみにしています。