脂肪燃焼団のおふとりさまですが相席よろしいですか?

脂肪燃焼団のメンバーが日々思ったこと、食べたものなど。

2019年もよろしくお願いします!まずは3日後のHAPをよろしくお願いします!

 慌ただしい大晦日です。窓に洗剤を馴染ませつつ、動画を作りつつ、家の買い出しに行きつつ、細かい打ち合わせを進めつつ、体感で2秒くらいの1日でした。


というのも、1月3日のHAP大新年会にきらわんを代表して出演させていただくからなんですね。絶賛猛烈に準備中です。

twipla.jp



 いつもの僕らの、持ち込み映像スタイルはどうかな、負担かけるなら止めておこうかな、と思っていたのですが…
HAPさんの大新年会の合言葉は「全出演者が全員の持ち味を出せるように!」だそうですので、VDJのシステムでやらせてもらうことを快諾頂きました。
いやあ、これ、ありがたい限りですよ。出し惜しみなしで、持ちネタ沢山やらせていただきます。たぶん、たぐいまれなる出演者ですよ、我々は。お気に召すかどうかはお約束できませんけどね!w


 楽しみにしておりますので、どうか足を運んでみてくださいませ!
気になるタイムテーブルは、年明け公開だそうです!!

違う!これは僕の観たかったシュガー・ラッシュ:オンラインと違う!!

(201X年 ディズニー・スタジオ)
監督「次回のビッグバジェットは俺たちの担当だけども」
アニメーター「まさかコーヒーカップが歌うような夢の世界じゃないでしょうね」
脚本「プリンセスが王子様の救いを待っているみたいな古臭いのはやめてくださいね」
監督「違う。俺の描きたい夢の世界はな…ゲームの中だよ!」
アニメーター「ゲーム…!ゲームの中!!」
監督「そうだ!俺たちが青春を捧げた、アーケードゲームの中の悪役が、悪役であることに疑問を持ち、ゲームセンターの中のゲームを自分探しのために渡り歩くんだ!」
アニメーター「おいおい、それって最高じゃないか!!」
脚本「ゲームキャラが別のゲームに……アイデアがみるみる湧いてきたぜ!!」


(201X+6年 ディズニー・スタジオ)
誰かA「シュガー・ラッシュ、大ヒットだったな。続編を頼むよ」
監督「やった!!前回はアーケードゲーム限定だったし、レジェンドオブレジェンドのあのキャラも出していないし、となると次は当然…」
誰かB「次はインターネットの世界を縦横無尽に駆け巡る話にしよう」
脚本「え??」
誰かC「前回はゲームの中だったんだから、次回はもっとスケールアップしなきゃな」
アニメーター「ネット…??」
誰かD「なんてったって、ディズニーが他社の版権作品とコラボってのも売れた要因だったよな。よし、次回もたくさんのメーカーとコラボを申し込んできてやるぞ」
誰かE「そうだ、ネットは何でもありなんだから、我々ディズニーの持つキャラの大盤振る舞いってのはどうだ」
誰かF「おぉ!それはウケそうですな!では『プリンセスっぽくないプリンセス』ヴァネロペが『プリンセスたち』にぶしつけな振る舞いをして、トンチンカンなやり取りをする!うーん、売れそうだな!」
誰かG「いやあ、トガッたアイデアですな!」
誰かH「ラルフは今流行りのユーチューバーってのになるのはどうだ?」
誰かI「ううーん、彼の朴訥としたキャラと、今流行りの職業ってのは実にミスマッチ!攻めた企画ですな!それも採用しましょう!」
誰かJ「いやあ、実にディズニーらしくない、エッジの利いたいい企画になったよ!キャッチコピーも『いいのかディズニー!』みたいな攻めたフレーズを使いましょう!」
誰かI「なんとも素晴らしい映画になりそうだ!」


シュガー・ラッシュ:オンライン。
僕の印象ではこんな映画でした。

なにこれ、誰か変な口出ししたんじゃないの?!

 対象に対する深い深い愛情とリスペクト、そしてチラリと見せる洒脱なおふざけ。
これが魅力のシュガー・ラッシュだったのに、メチャメチャ大好きな映画なのに…。
今回の「オンライン」は何だか「俺たち優等生の代表、ディズニーだってこんなにハメを外せるんだというところを見せてやるよ!ホラ!フザケたぞ!フザケた!どうだい、面白いだろう!!」という気持ちが前のめりになりすぎているような…。なんとも複雑な気持ちになりました。

 万事においてそうだと思うんですが、手段を目的にしちゃだめなんじゃないかな、と。
今日午前中に見て、ずーっとモヤモヤ考えてたんですけど、この映画、誰か要らんこと口出しした人いませんでした?w
前回メチャクチャやったんだから、今回もとにかくメチャクチャやろうぜ!みたいな。
僕の感想はそんな感じなんです。
どこからか「お客さんを楽しませる」よりも「メチャクチャをやる」が目的にスライドしてしまい、僕のような平凡な想像力のオッサンが期待する「やっぱりラルフの怪力がここで活きたかあーっ!!」「前半のシャンクの魅せたあの超絶〇〇〇〇◯がまさかこの場面でぇーっ!!」みたいな、おおよそ誰もが大喜びするシーンを、フツーに入れてほしかったなぁ……。


ディズニーの人と僕の分析は違うかもしれないけど、多分ですけど、シュガー・ラッシュの大ヒットの1番の要因は、
「ラルフとヴァネロペが好き」だからだと思うんですよ。
「やだー!ディズニー、攻めすぎ!」っていうシーンよりも、そっちをもっとふんだんに見たかったなあ、と思っています。

 

いずれにせよ目の前に立ちはだかるのはあの大巨人

どうにも不完全燃焼な気持ちを抱え、相方とランチをしながら「じゃあ一体どんなシュガー・ラッシュが見たかったのか?」という議論で上映時間と同じくらい白熱議論したんですけども

 

お手上げでした。

 

僕らの考える「ぼくらがかんがえるりそうのシュガー・ラッシュ:オンライン」は、どんなプロットを作ってみても、トイ・ストーリー1~3のどれかになってしまう

アーケードゲームが衰退して、シュガー・ラッシュやフィックスイットフィリックスはモバイルゲームに移植された。そこで最新型ゲームに出会い、自分たちが人々の思い出にしか存在しないことに気づき始めて…」
「いやそれ『3』でしょ」
「フィックス・イット・フィリックスの筐体がマニアに買われるんだよ。誰にも遊ばれなくなったラルフたちは筐体に閉じ込められる。経年劣化で機械の内蔵電池が切れたら一巻の終わり。それを助けるためにゲームのみんなが場所を超えられるインターネットの力で…」
「それは『2』だな」
「じゃあ単純にさ、ハイテクゲームがあのゲームセンターに導入されて、人気を独り占めしてしまう。なぜそのハイテクゲームが人気かといえば、無限にアップデートをくりかえし進化し続けるインターネットの仕組みがあるから。嫉妬したラルフたちは自分たちもアップデートをしたいとネットの世界に…」
「それは『1』でしょ」


うーむ、アマチュアには思いつかねえ。
今回の「オンライン」は、個人的にどうにもしっくりこない作品ではあったけれども、おもちゃアニメの金字塔がパターンを全部塞いでいて、別のシナリオが全く思いつかない。
シュガー・ラッシュスタッフの苦悩を少しだけ感じられた、それはそれで楽しいクリスマスイブでした。

相方とトム・ブラウンの面白さを共有できなかったからここに語る(なるべく5,000字以内くらいで)

 今日は1週間遅れで相方なずとM-1鑑賞会。
もう日本中の人が知っている、あの最終結果を見た瞬間、ふたりで目が真っ赤。二度目の涙がこぼれてしまいました。これがトシを取ったってことなんでしょうね。単純な勝敗だけでなく、関わっている色んな人の情熱や、喜びや、悲しみに心が動かされてしまって……。
おかしいですよね。ただのファンなのに。
ワケ分かんないですよね。お笑い見て泣くなんて。なんだろう。やっぱおかしい。
きっと更年期だからだ。


 今年、もっともふたりの間で評価が別れたのがトム・ブラウン。
「暑がりの人と寒がりの人に合わせて部屋の温度をふたつに調節してくれるエアコン」がありますが、見事、あんな感じの4分間になりました
えぇ!?チョマテヨお前よォ!!めっちゃ面白いし、メッチャスゴイだろうが!!
という話をしようと思ったら、アイツ、仕事行きやがったの。
この寒いのに。年の瀬なのに。立派か!!!!


以下、誰も聞いてくれる相手がいないからここに書くことにする。

 

M-1はブッ壊し大会だと思って観ている。

「はいどうもー、脂肪燃焼団です!」
「太ってるほうが私、なずと、もっと太ってるほうが、ヘロウと申しますー!」
「「よろしくお願いしますー」」
「いやなずさんね」
「何でしょう」
「僕、職場の部下が結婚するんですよ」
「おめでたいことですね」
「そんで、式に呼ばれておりまして」
「いいじゃないですか」
「上司ということで、挨拶を任されておりまして」
「ええ」
「僕に出来るかなと不安なんです」
「だったら練習しよう」
「やってくれるんですか」
「他に相手もいないでしょう?」
「頼れる~~!!」
「えー、それでは新郎新婦の上司代表、ヘロウさんからのご挨拶です」
「ご紹介に預かりました、ヘロウと申します」
「そして、こちらが先程からひっそり座っている、新婦の兄役の滝藤賢一さんです」
「モニタリングか!!
俺の晴れ舞台!!俺以外の人間に視線釘付けにするな!!」
「あれ、滝藤賢一さん付けない挙式ですか?」
「付ける付けないじゃねんだよ!滝藤賢一さんをキャンドルサービスみたいに扱うんじゃねえよ!」


……こんなんが我々のイメージするステレオタイプの漫才と思いますが。
今大会を見ている限り、もう、こんなスピードじゃ圧倒的に遅い


お笑いの王道は「Aと思って観ていたが、A'という展開になった」だと思うんです。
とすれば、導入の部分で必要なのは「強烈な先入観のある空間を視聴者にイメージさせる」ことが必要になります。
トップ漫才師として君臨するサンドウィッチマンは、これを「街頭アンケート」を用いて行いました。
ありがちな「何の役に立つかわからないアンケート(A)に協力させられる」というシチュエーションを提示しつつ「何の意味があるのかすら分からないアンケート(A’)を受ける」という漫才です。

なぜ彼らがこれで頂点を極めたか。それは、

「この前変なアンケートを受けてさあ」
「俺、生まれ変わったら街頭アンケートってヤツをやってみたいんだよね、ちょっと練習させてくれる?」

という、笑いの起こりようがない、舞台設定に過ぎないわずらわしい導入を、


「世の中で興奮することは色々あるけど、街頭アンケートを受けるときが一番興奮するね」

…「興奮」という、わずか4文字で説明してしまったからですよね。



最初の20秒は、導入。
「ちょっと練習させてくれる?」と言ってからが本番。
演者も視聴者も何となく同意していた約束事を、サンドウィッチマンは破壊してしまいました。


これ以後、あとに続くM-1チャレンジャーは「導入をどうするか」という課題をまず考えなければならなくなりました。


今年のファイナリストで言うと、


ミキ・ギャロップかまいたち
〇〇をする〇〇、というコントを排除し、本人のキャラクターで勝負。
ジャルジャル
どうもー、後藤です、ジャルジャルです、福徳です、と、転倒させてひと笑いさせ、即座にマイワールドへ。
和牛→
ありがちな導入であるものの「もし俺がゾンビになってしまったら殺してくれるか」という、突拍子もない、だけど強く興味を惹かれる世界へ突入し、ステレオタイプの漫才コントではありませんよ、ということを即座に示す。
見取り図→
あえてありがちなクラシックスタイルの導入を採用し、そこに後半効いてくる「つだゆりこ」を挿入し「大笑い」の布石を打っている
スーパーマラドーナ、ゆにばーす→
ラシックスタイルでスタートし、芳しくない評価を受ける。


こんな感じで、開始と同時に、即、何ポイント稼げるかというものすごいハイレベルな戦いをしています。


優勝者の霜降り明星も、ありがちフレーズを排し、ボラギノールでキッチリ大笑いをかっさらってコント突入。
その後も、ボケに(ツッコミという体裁を取った)ボケを上乗せし、圧倒的なパンチの数で優勝しました。
勝つべくして勝ったと思います。


このスタートダッシュ合戦の中でトム・ブラウンは笑いだけでなく、見事なマッピングを決めた、という風に見ました。


「ケンタッキーは骨ごと飲み込みます!」
「きゃあああああああ!!」(叩くとも、頭を撫でるとも言い難い動作)

 



このふたりの振る舞いを見て「何だこいつ……」と思わない人間がいるでしょうか


しかし、個人的にうまいと思ったのは「ケンタッキー」です。
「フライドチキンを骨ごと飲み込む行為」は想像したくないのですが「ケンタッキー」と言われると、あの匂い、サイズ、重み、全部想像できちゃうじゃないですか。


だから、ギリギリとっつきようがあるのです。


「この人達、話せば分かるかもしれない」


ケンタッキー、という言葉選びで、どこか、そう思わせてくれるんです。



彼らは、もはや「〇〇やらせてくれ」など許されないM-1の導入部分対決の中で、
「ものすごい変な奴が出てきた。異様な見た目で、異様なことを発しているから、きっとこの後もおかしなネタが待っているのだろう。でも、話せば分かるかもしれない」というキャラクターを、即座に、視聴者の頭の中にマッピングしました。


実際、その後の彼らの意味不明なネタには「サザエさんの中島くん」「中島みゆき」「木村拓哉」「前田敦子」「モーニング娘。」「布袋寅泰」などが登場し、言っていることは意味不明なんだけどビジュアルは浮かんでしまうという、絶妙なさじ加減で展開していきます。


ここが、僕はすごいなと思いました。


同じように、取り付く島もないネタをするジャルジャルは、同じ導入部で、
「小学校の頃に流行った国名分けっこゲームをこれから行います」
という、ただただブッ飛んだ大ウソの設定を打ち出し僕を置き去りにし、完全に開き直って走り出しました。
僕のセンスは凡庸なので、別に構いません。
しかし、ジャルジャルのこのスタイルはコンテストに勝つ上では戦略的ではない。
置き去りスタイルは「分かりやすいこと」「大衆に受け入れられること」を是とする上沼恵美子さん、オール巨人さん、中川家礼二さんが票を入れないから、絶対に優勝できないじゃないですか。
その他、サンドウィッチマン富沢さんにも「マシーンのよう」と評されました。
それも、彼らの日頃の漫才を見ていれば明らかです。あれだけ愛らしいコントをする富沢が、最後の最後、ジャルジャルに票を入れるわけがない。


ジャルジャルのマイワールド漫才は、必敗なんです。
(さすが本人らもそれを十分わかった上で、最終決戦に「ふたりの意地の張り合い」という血の通ったネタを用意していたのは、屁が出そうなくらいカッコよかったです。)


突拍子もないことを叫びながらも、妙なとっつき、人間味を残す。
結果は伴わなかったものの、トム・ブラウンの「マッピング」は素晴らしいと思いました。
これならば「マイワールド系漫才」でも勝つ余地が生まれるじゃないか、と。

 

そして最大のブッ壊しポイント「ツッコミ」


彼らの破壊行為は導入の情報量だけではありませんでした。


マイワールド漫才で先を走るジャルジャル「ストーリー」を破壊しています
彼らに「大きな物語」はありません。
もちろん、まるっきり意味がなければ笑いどころが減ってしまいますので「母をたずねてサンゼンチン」できっちり回収していますが、それほど大事ではない。
内容といえば、存在しない遊びを捏造して、ふたりでじゃれ合っているだけなので。
TikTok漫才」とでも言えばいいんでしょうか。
サビしかない。前振りがないから、全部がお笑いポイントです。
大発明です。審査員の高評価もわかります。


対するマイワールド漫才、トム・ブラウンはどう出るか。


なんと、ツッコミを取ってしまうという荒業を繰り広げました。


ジャルジャルは「そうはいってもたまに正気に返って調子を取る」という瞬間があります。「ゼンチン、ドネシアばっかりやんけ」という。


設定は僕と共有してくれないけど、ボケ・ツッコミという概念は僕と共有してくれるんですよね
でも、それってほら、審査員席で立川談志さんのものまねをしている人がいいこと言ってましたけど「本当に面白い時は上手いと感じない」に反するじゃないですか。
「本当に面白いこと、本当にとんでもない世界観が繰り広げられているのにも関わらず、ボケやツッコミという役割分担がある」というのは、アンバランスです。

僕は、そこがいまいちのめり込めなかった。
だからあの審査員席のほら…ガッテンしたり、龍角散をゴクンとしたり、ペヤングを食べる方じゃない方の立川流の人がつけた99点。
どうなの?って、思っちゃうんですよ。審査は分かりやすかったですけど。


トム・ブラウンはツッコミ?役の布川が、ツッコまない。
マジかよ、と思いました。
こういうコンビ、過去にいなかったか?といえば、いました。
スリムクラブ。(大好き)
スリムクラブもツッコミはいません。「やべー人」と「寄り添う人」です。


でも、トム・ブラウンの布川さんは違います。さらにオルタナティブです。


あの人の役割は、ありません。
ナイツの塙さんもコメントしていました。

「途中からツッコミの布川君が客席にいちいち同意求めてるのがおかしくなっちゃって。誰に対して説明してしてるの?」

そうなんです。
漫才って「目の前の話者たちがウソの話をしていて、その会話の中で繰り広げられるおかしな世界のなりゆきを見るもの」じゃないですか。Wikipediaか!!


その大前提を破壊。
布川は、みちおの世界に参加できていないという、おかしなことが起こり始めます。
かと言って「ウソの話を、一旦ウソの話と距離をおき、観客に近寄ってくる」という、いわゆるメタネタ……今回大会で言えば、スートーロングゼロドーナ武智の「一生でいちばん大事な舞台で何やっとんねん!!」を放り込むわけでもありません。


布川は「どこにも居場所がない人」なんです。


スリムクラブは「当たりの弱く優しい寄り添う人が、常軌を逸した人間に出会い、ただ苦笑するばかり」というネタです。
ここには、対話があります。
ボケの真栄田も、サイコながら共感を求めようとしています。


トム・ブラウンの布川は、


「〇〇するそうなんですね!」
「どうなっちゃうんだーーー!!」



対話がない。
巨人師匠が「漫才としてどうなのか」中川家礼二が「評価がワケわからなくなってきた」上沼恵美子が「未来の笑い。私にはわからない」というのは、当然です。
このふたりは世界を共有していないし、会話もしていないですから。
でも、でもですよ。

「常軌を逸した世界にツッコミがいると思ったら大間違い」だし。
「笑いの数を増やさなければいけないM-1において、ツッコミで一旦流れをブレイクするのは損」です。


ストーリー、戦略、両面において、カンペキに理に適っている。


だから、スゴかった。
もう、漫才ということにしておいてください、あなたたち漫才師の歴史が生み出したモンスターですよ、彼らは。


霜降り明星は、ボケの動きを元にボケてみせる「フリップ芸漫才」。
和牛は「映画」。
ジャルジャルはストーリーを排除した「TikTok」。


その中で、ついに「ふたりが対話しない漫才」トム・ブラウンが出てきて、M-1グランプリは、一体僕をどこまで連れて行ってくれるの?とドキドキさせられました。


とはいえ、決勝10組全員トム・ブラウンになるというのならそれはそれで「今日でいいや」ですが……w

ケータイショップ、惜しいな!!

 昨日はポケモンGOのコミュニティデイで、普段は見られないポケモンが爆湧き。
このチャンスを逃す訳にはいかないと、早朝から公園へ。
しかし、さすが指先のコントロールが難しくなってきたオジサン。手を滑らせ、スマホアスファルトに垂直落下。ピカチュウを眼の前に、スマホがコショウチュウになってしまうという大失態でした


 というわけで、久しぶりに某キャリアのショップへ。
この某キャリアについて、僕は別に悪いイメージなかったです。


「なかった」です。


 僕の相方なずが同じキャリアでして、山梨の某ショッピングモールの某ショップに機種変更で一緒に行ったばかりです。
そのとき彼女は「私はGalaxyS9+は好きだけどアンタたちは大嫌いだから!!」と喚き散らして、さわやかに店舗を後にしているんですが…その時も、彼女の怒りは当然だなと思いました。スマホの機種変だっていうのに、タブレットもどうですか、パケットは足りてますか、売らんかな、売らんかなのあの態度。流石に良い印象は持ちません。
あのショップはヒドいな、と思っていたんですけど。

今回、修理で利用させてもらった、地元のショップも相当ひどかった。

修理お願いします、代替機借りたいです、と告げたら「スピーディな対応のためアンケートにお応えください」と紙を渡されて。
それはいいよ。早く帰れるなら、全然協力します。
やがて順番が来て、窓口へ案内され、アンケートを手渡します。
「スミマセン、修理ということでお願いしますね」なんて言いながら。
なにせこっちはいい年こいて今すぐポケモンGOがしたいという後ろめたさがありますから。平身低頭にもなろうというものです。

が。
が。
が。


その店員さん、僕のアンケートを上から下まで眺め。
その後、3分間、無言で手元の端末で何かの処理をし始めます


おいおいおいおいおい、ちょっとちょっとちょっと。
スマホ落として壊れるってね、結構ショックですよ。
なんか、ねぎらいの言葉とか、くれよ。
共感の姿勢を見せろよ、俺に。
ねえねえ、俺に断りなく、何を調べ始めたんですか。
いや!分かってる!俺が故障時の修理サポートに入っているかどうかを調べてるのは分かる!それ以外の何者でもないことは分かるよ!
開口一番「あのー、えっとー、修理の前に、いったん、お客さんのWEBの検索履歴見てたんですけど、お客さん、ヤバいっすね。おっぱいデカけりゃブスでもいいんですね」とか、言い出したりしないってことは分かるよ。
わかりました。ねぎらいもいいです。今、その端末で何をし始めたのかだけ教えてください。お願いします。
え、もしかして、それもサービスですか。キャリアのメールを使うだけで月々324円も取っておいて「窓口で眼の前の担当者が今なんの操作をしてるか随時説明してくれるサービス」も、月々いくらか払ってないと教えてくれないんですか。いやいや、そりゃないですよね。僕、あなたがあまりにも相手にしてくれないから、しぶしぶ眼の前の「それほど数が豊富でもない動画配信とか、オッケーグーグルで全部まかなえそうな地元のお天気情報とか、画面上を羊が徘徊し続けるなにがしかとか、そういうショボいショボい課金サービスの一覧表」見てますけど、載ってませんもんね。
つか、ホント喋んないのな。どういうこと?ああ、昨日、今日に勤めはじめた人なのかな?じゃあ別にそこまで僕もサービスを求めな……って、オメー胸になんとかマイスターってバッジしてんじゃねーか!!


と、ひとしきりぐるぐるぐるぐる頭を駆け巡ったくらいのところで、ようやくサービスの説明をしてもらいました。

まあ、補償サービス自体は大変満足させてもらいましたよ。24時間あまりで即新品と交換は、ありがたいです。


落としたスマホと違って、僕はぜーーーんぜん傷ついてないんで、キャリアさんの名前を挙げて非難するつもりは全然ありません。

とりあえず、今回の出来事を通じて、ふたつ言いたいことができました。

ひとつめ。
なんとかマイスターの人も分かって欲しいです。
いつも使ってるスマホ壊すとね、ヘコむんです。なんかひとことかけてください。


ふたつめ。
まあ、なんだかんだ言って、さすが大手キャリアさんだな、と感じさせられました。
補償サービス。在庫を確保する力、物流を回す力、素晴らしいのひとことです。
しかし、何より素晴らしいのはブランド戦略ですね。
完璧だな、ってね。痛烈に思いましたよ。
さすがですよねーー。いやいや、TVCM、見てますよ。
うちのショップの店員は宇宙人です、って意味なんでしょ?あれは?


ちなみに、今日取りに行ったときの店員の対応も、たいがいだったからな!!!


なんでも良いからMNPするぞ!!いーかげんにしないと!!




 さて、導入はこれくらいにしておいて。



代替機で渡されたのがですね、数世代前のXperiaだったんですよ。

いや、良いんだけどさあ。いいよ、代替だから。


でも、これ、すごい惜しいと思うんだよなあ。


修理を頼みつつも、実は今、機種変しようかどうしようか考えていたんですよ。
相方のなずのGalaxyS9+がすごいいい感じで。
俺も負けじと良いの欲しいなと思ってたところでね。


もし、もしですよ。代替機でS9+が渡されていたら。
おそらく僕は(倫理的にやっちゃいけないことというのは分かっていますが)補償サービスで新品交換になったスマホを、即、下取りに出し、S9+を契約してしまったと思うんです。
もちろん、Xperiaでもいい。Huaweiでもいい。
とにかく、フラッグシップモデルを代替で使わされたら、多分、コロッといったでしょう。

車検でディーラーさんが貸してくれる代車なんかは、だいたいフルオプション仕様だったりするじゃないですか。

「へえ、この車線誘導の機能いいなあ、次の車につけちゃおうかなあ」
「シートにヒーター入ってるの暖かくて嬉しいなあ」

とか、思わされて、財布のヒモ、緩まされるじゃないですか。

そういうの、すれば良くないかなと思うんですよ。
なんで修理を頼みに行った僕に「ところで、最近パケット足りないと感じることってありませんか?」なんて聞かれる筋合いがあります?
やっぱりあの端末で、頼んでもいない俺のネットワーク利用状況見てんじゃないか。

ドコの、キャリアとは言いませんが、お客を舐めないでいただきたい。

ブラウザも使えない、キロとギガの概念もわからない高齢者に、セキュリティソフト売りつけたり、ばかみたいに高いメモリーカード売りつけてないでさあ。
僕みたいなチョロい客に、上手に最新機種勧めてくださいよ。


一体、そこんとこどうなってるんですか、キノコさん。
いや失礼、宇宙人さん。

【ネタバレ有】M-1、今年も面白かった。

 相方なずが仕事で、話す相手がいないので、ブログに書く。

 

M-1グランプリ、毎年毎年面白すぎるよ。

まあそうは言っても吉本の大会なんでしょ、なんてこと、言われてます。
しかも今回の最終決戦は、初ファイナルVSラストイヤーVSシルバーコレクターなんて顔ぶれに仕上がりまして、全員海外ドラマ並みに重いヤツ背負ってて、ちょっと出来すぎやしませんかと思ってます。普通に思います。
でも、結果は納得。


ジャルジャル
僕、ジャルジャルハマんないけど、最終決戦くらいに「薄めて」くれれば全然面白いです。優勝もあるかなと思った。
多分ジャルジャルサイドからすると、僕って「めちゃくちゃカンの悪い客」でしょうね。「俺らは国名分けゲームくらいブッ飛ばしたいのに、キミみたいなカンの悪いのがいるからこっちのネタくらいまでスピードを落としてあげなきゃいけないんだよ」って。ジャルジャルファンからしても「なんでここまで『薄めないと』テレビじゃ分からないのかなあ!」って、思ってらっしゃるんでしょうね。ごめんなさい。ファイナルのやつだと、どうもついていけない。
 正直、なんで最終3組残ったのかと思った。いわゆる、芸人さんが言う「ウラ入る」(一周回って面白い)ってやつなのかな?と思ったけど、2本目見て納得。スミマセンでした。「僕が求めるような漫才のテンポ」は楽勝で出来るんですね。その上で、プロ同士にしかわからないようなすごい駆け引きがあるんでしょうね。分かんなくてごめんなさいという感じ。でも、去年のピンポンパンゲームと大きく違うかな?

 


和牛。
水田クズ、川西女役。やっぱりそれしかないのか…という感じ。面白いよ…。川西さん、どんどんレベルアップしてるよ…。でも、貫き通すしかない悲哀を感じる…。

最終決戦に行けないレベルではない。もう、絶対若手漫才師3位以内。
「うまい」なら、ぶっちぎりでうまいと思う。
しかし、いかんせん、大体スジがどうなるか分かる。

結果発表前の9時55分。
僕はそうですし、日本中の多くの人がテレビの前でこう思ったと思います。

「和牛でもいいなあ」。

 日本一有名なお笑い番組でパターンを晒されてしまっているというのはホントに辛いですよねえ。笑い飯の「鳥人」くらい伝説級のブッ飛びがないと、満場一致の優勝はできないんだろうなあ、と思って見ています。
しかし……ミキなんかは今回、去年のイカれた弟とまっとうな兄を少し修正してきたし、スーパーマラドーナは実況中継漫才をやめて漫才コントに変えてきたものの、うーーん……変えれば……無条件に良いのかと言われれば……。

オンリーワンのスタイルがあるということは本当に尊い。すごいこと。
でも、その美しい予定調和とお笑いは、共存し難いですなあ。


霜降り明星
めっちゃ面白かった。ここ数年の優勝者では一番好き。
メリハリとか、みやすさとか、そういうのは和牛のほうが上だけども、なんと言っても、ボケのせいやさんが別格。ホントに素晴らしい。

 毎年恒例の「最終結果は、CMのあとで~す」とかいう、いかにも関西制作の番組っぽいくだりがあるけども、その時の「コケ方」が美しすぎた。
あとの2組はもうガッチガチで、いや、ガッチガチというボケなのかもしれないけど、そういうテクニカルなことは一切なし。ひとりだけブッチギリで「やりきって」いた姿を見て、今年はもうどうしようもないな、と思いました。
もし僕が吉本のお笑いの学校に行っていて、あんな美しいコケ方をするやつがいたら、何が何でもコンビを組ませてもらったでしょう。
和牛は漫才師。せいやさんはコメディアン。なんというか、生き物として違う感じ。

ツッコミのスプーンの人も、なかなか憎たらしい。ツッコミでボケを上乗せする、関東らしいスタイルだけど、ボケの奇行をキビキビと捌くスタイルはスーパーマラドーナ。おもしろフレーズを放り込む間は東京ホテイソン。人の良い所を着実にモノにしてるという印象(印象です。的外れだったらスミマセンが)。
この「ノッてる芸人の良いやつを全部組み合わせて、笑い所をとにかく増やしつつ、ここぞというときにおもしろフレーズを放り込んで高得点をもぎ取るスタイル」。
パクってるとかそういう上っ面のことじゃなく、この、考えに考え尽くした者同士が、お互いガンガンインスパイアしまくって、どんどんイノベーションしてしまう。これぞM-1という感じで僕は好き。
だから、点数は振るわなかったけど、ゆにばーすの「突然スタイルチェンジ」スクリーモ漫才も良かったです。去年は、うわ、南海キャンディーズの味濃いめみたいなヤツ出てきたな…と思ったけど、今年は突き抜けた感じした。ファンになりそう。
その反面、ぎゃろっぷ、見取り図みたいなクラシックスタイルがファイナル残されたのは分かる。見取り図は「あたおか」一本勝負では流石に無茶だったけれども…。


トム・ブラウン??
今日イチ。


しかしながら、とにかく今年の一番の見所は、クラシックオブクラシック・早口がなり漫才にわかりやすく高得点を投じてしまう上沼恵美子さんに対して、とにかく奇天烈なことをし始めれば高得点をくれる立川志らくとかいうかすれ声おじさんを投入した結果、見事均衡が保たれ、生活笑百科レベルでまあるく収まった審査員席ですな。

キャスティングした人、天才だと思う…。

アニソンDJになろう!feat.詩月かりん に遊びに行ったら、新たなDJエンタメが生まれかけていた

 来日中の香港の仲間に会いたくて……アニソンディスコの今年最後の本編を泣く泣く見送らせていただきました。

ペリスコープで可能な限り見ていたのですが……
いやー……やっぱり現地でなきゃダメだなあ。
いつもの興奮を味わいたかった……。フロアのみなさんにも会いたかった……。


と、ものすごく飢えていたところに、

 

 

 

 

 えっ!?DJ聴けるし、タネも聞けるの!?
そりゃいいなと思い、万障繰り合わせて足を運んでみました。


ところで鮫島さんには「いつもブログ読んでいる」と言われちゃって、なんだか力が入りますなあ。
ちなみに僕は鮫島さんのブログ、たまにしか読んでいません。すみません。

先日、ここに書いた内容が何となくカブったのも、別に寄せているわけではなくマジの偶然です。あとでなずに言われて、えー!俺イタいファンみたいになっちゃってんじゃん……と、メチャ恥ずかしい思いをしました。
バツが悪いので、この記事のあとはしばらく地元の美味しいパンケーキの店とかについて書こうかなと思っています。

f:id:shibonen:20181121225621j:plain



色々書きたいことがありますが、まずは銀星さんの初心者講習
これが、とても素晴らしい内容でした。
はじめはボンヤリと、生徒役の詩月さんが可愛らしく四苦八苦するところを眺めていたのですが、いざ銀星さんの講義パートになれば、単純な技術の話にとどまらない、僕のような5年目にもガツンと響く、あらゆる場面に通じる実践的な手口。質実剛健な心構えの伝授。
これは、効く!
鮫島さんのDJ目当てでしたが、それまでに十分入場料以上に楽しませてもらいました。
惜しみなく語られる内容に、気づけば前のめりです。


僕らも5年間、人並みに見て盗み、聞いて盗み。
楽しんでもらいたいのに、現場でトチり。
イデアは浮かぶのに、自分の技術で実現できず。
「日本のアニソンは繋ぎにくすぎてDJ出来なぁーい! !」と、渡辺謙ばりにキレまくったりしながら、いろいろ身につけてきた自分なりのテクニック。
ヤバい!俺は天才なんじゃなかろうか!世紀の大発見だ!と思ってみたり、こんな事していいのかな…ズルなんじゃないかな…と思っていた、自分のいくつかの技の数々がお話に出てきた際には、思わずニヤリとしてしまいました。
おお、大先輩も同じことで悩むんだ、僕らもなかなか的を射た努力をしてたんだ、と。


ただ、それと同時に「あれ?僕らが手探りで身につけてきた5年間の知識技術って、この講習会に来てれば一発で身につけられたんじゃ…」ということに気づき、これまた笑うしかないという。

僕らの5年間、銀星さんの20分。
「お前の一生、矢沢の2秒」以来の衝撃です。

 

東京の初心者さんはこのレベルから始まるのでしょうか。
やっぱ何事も最先端で勉強しなきゃダメですね。
勇気づけさせられたり、謙虚な気持ちにさせられたり。
自分よりはるかに卓越した方に教わる大切さを改めて学ばせて頂きました。
お話もぜーんぜん堅苦しいことはなく、ご自身の体験談があったり、マニアックな例え話があったり、実にユーモラス、かつ、サービス精神にあふれた語り口。

直接ご挨拶もさせて頂きましたが、惚れ申しました。

口幅ったい感想で誠に恐縮ですが、尊敬できるDJさんが増えてよかったです。
銀星さんがおっしゃった「良いDJさんだな」と感じさせるポイント、とても共感いたしました。目の前のシーンに照らすと、ものすごい逆風を感じますが、僕も「そういう」プレイヤーになりたいなと思いました。


出会いに感謝しております。


目当ての鮫島さんの語られたノウハウは、んー、なんでしょう。僕としては、


超絶薄っぺらい内容に見せかけた極意に見せかけた超絶薄っぺらい内容に見せかけた極意


という風に理解しました。

ま、どうでもいいです。好きだから!
アクセスフラッシュ出来たから、答えはなんでもいいです。


それにしても出色の面白さだったのは「前半で練習したDJの内容を、最後にお客様にもう一度通しでお披露目する」という、イベントのクライマックスですね。
タネがバレているものをもう一度見せられるという、奇天烈なパフォーマンス。

壮絶なドタバタぶり。

すみません。ゲラッゲラ笑ってしまいました。

誓って言うのですが、僕は「出来の悪さ」を笑っていたわけではありません。
さすがの僕も、人の未熟さを笑うほど人でなしではありません。


僕は、
「準備をバッチリ整えて、当事者もやる気十分なんだけど、ほんのちょっとした事から
少しずつ歯車が噛み合わなくなり、それを何とかしようと当事者に変な力が入ることによって、なお一層、事態が混沌を極めていく」というシチュエーションが、メチャメチャツボなんです。


例えるならほら、アレですよ、あの……


うーん、例えるのにこれ以上ないくらいピッタリな映画のタイトルがひとつ頭の中に
ポン!と浮かんでいるんですが、ちょっとダメだと思うので、


まるで三谷幸喜さんの映画を観ているようでした。


といったところにしておきます。

そういうのを狙ってやっているのかどうかは知りません。

勝手に僕が「アレっぽいな」と思って楽しんだだけかもしれませんし、多分そうなんですが、DJってのは、そういう面白さも盛り込めそうだな、まだまだいくらでも面白くなるな、と思わされました。


スーパープレイも面白い。
選曲の妙も面白い。
ただ必死、ってのも面白い。


僕らもがんばろう。学んだことをふんだんに注ぎ込んで、次は1月!
バッチバチに盛り上げたいステージがあるので、僕らも詩月さんのように、必死でやりたいと思います!

脂肪燃焼団、6年目にして大胆スタイルチェンジ?

 今月末で、我々DJユニット脂肪燃焼団、節目の活動5年目を終え、6年目に突入するんですね。
何百人という人に名前を覚えていただきました。何万キロも奔走しました。


今年は海外挑戦や、原点回帰の「転換DJ」のチャンスを経て、改めて自分たちの個性というか、強みというかについて、振り返りながら駆け抜けた1年間でした。


僕らの個性は「笑顔と全力感」と評価頂いてきましたが、最近ちょっとこの「全力感」が上手く出せずに来ていました。

 

「笑顔」っていうのは、人一倍ディテールを凝るとか、より盛り上がるように構成をエディットしてくるとか、動画も全部、隅から隅まで編集して持ち込むとか、そういう準備を済ませるように心がけているからこそですね。
現場で試行錯誤することが少なく、ある程度腹をくくって臨んでいるので、ニコニコしてられます。
お褒め頂いておりますので、それはもう、それなしでは脂肪燃焼団ではないと、絶対貫き通している部分です。

「全力感」というのは、パフォーマーとして客前にグイグイ出ていく相方のなずさんですね。
なずさんは、お客さんがどうして欲しいか、即察して即動けて、どういう風にこの流れに決着をつけられるかを速やかに判断する「現場即応力」に優れた方です。


しかし、僕が準備をするほど「事件・事故・予想外の事態」は少ない。
僕が頑張れば頑張るほど、なずの本領が発揮できない状況が続いていました。
ズバリ、それについての深刻な話し合いもありましたし、本日の富士コスで、きらわんDJさんのサポートをする姿をフロアレベルから見ており……うーん、やはり行き当たりばったりの、誰が来るかわからない、何がウケるかわからない位の現場ほど彼女は力を出すなあと、複雑な気持ちでいたのですが。


今日、プロトタイプをなずに確認してもらい……。
この度、ヘロウの「準備癖」と、なずの「現場力」の両方が活かせる、全然違ったステージを作れそうなので、ホクホク気分でここに書き記しておこうと思いました。


多分、過去最高に準備が必要ですし、ほとんどの現場で「まだ」使えないと思うんですが……、我々としては、今までと全く違う能力を使うパフォーマンスなので、とりあえず本日からみっちり2時間ほど、練習を積み上げています。


何年経っても挑戦挑戦。楽しみだな。