脂肪燃焼団のおふとりさまですが相席よろしいですか?

脂肪燃焼団のメンバーが日々思ったこと、食べたものなど。

【イベントレポート】話題の「#アニクラ論」に行ってきたよ!

 遊びに行かせて頂きました。

twipla.jp


 ちょっとしたきっかけからこのイベントの開催を知りました。
魅力的な登壇者のみなさまに加え、なんとも波乱しか呼びそうもないコンセプト
第1回に行かないわけには行くまいと思い、有給休暇を取得して遊びに行って参りました。

案の定、余波がすげえよ、余波が!

会場でお見かけしなかった人も含めてたいへん盛り上がっておりますね。
結論から先に申しますと、大変朗らかで、未来志向で、学びのあるイベントでした。
…が、反面、Twitterでハイライトだけ追いかけられる方にはかなりの誤解を生んでいるのかな…と思います。
勝手ながら、ひとりの参加者の目から見て「こんな雰囲気だったよ」というレポートができればと思い、筆を執りました。
べ、別に、僕が大好きな出演者のみなさんがあらぬ誤解を抱かれるのが可愛そうだから、と思ったわけではありません。
とりあえずブログの記事にしてみて、思いのほか反応が大きければ、2時間半のイベント内容をすべて文字起こしして有料記事にしてゼニにしてやろうと考えているだけです


■そもそも、この文章の筆者は誰なの?

僕(ら)は、男女アニソンVDJユニット・脂肪燃焼団と申します。5年目です。
アニソン以外のプレイ経験はありません。ボーン・トゥ・ビー・アニソンDJです。
この文章を書いているのはヘロウ(♂)。もうひとりはなず(♀)。
静岡を中心に活動しておりますが、東京のキーパーソンのみなさまのご厚意で、年に1~2度ほど東京で活動の機会を頂いております。
つい先日は、素敵なご縁に導かれ、香港でもDJさせてもらいました。
とても幸せなキャリアを送っている、中堅クラスのプレイヤーとご理解ください。

ちなみに11月以降、特に予定は決まっておりません!!!!


さて、次はどんなことにチャレンジしようかな?というタイミングでこのイベントのことを知り、東京の最前線の人の考えを学んでみたいな!と、参加を表明した次第です。


■会場について
会場の秋葉原エンタスは、電気街の顔・オノデン本館の5階という、これ以上ないくらい分かりやすい場所にあるうえ、とても清潔。ライブハウスというよりイベントホールと言った様子で、明るくてトイレもキレイですし、分煙もバッチリ。バーカウンターにも笑顔が見られます。非常に良い雰囲気の会場でした。
トーク内容に合わせて照明もキビキビと変わり、雰囲気を盛り上げておりました。


■壇上の出演者さまたちについて
スタープレイヤーのみなさまたちが、ほぼおちゃらけ無しで語っていらっしゃいました。
フロアからは過激な内容、センセーショナルな爆弾発言を期待するむきもありましたが、出演者のみなさまの自制心が強いのか、はたまた実はメチャメチャ根がマジメなのか、ふわふわとかわしながら興味深い話をしてくれました。

DJ様につきましては、いつも騒々しいところで交流していますので、初めてきちんと声を聞きました。思わぬ体験です。「キレイな声してるんだね、知らなかったよ…」なんて、JAYWALKの名フレーズが思わず頭をよぎりました。ウソです。JAYWALK三田佳子の次男の逮捕で久しぶりに思い出しました

しっかし、やっぱり名プレイヤーって、プレイスタイルイコール本人のキャラクターだなと。
ジャージさんはトークの切り込み隊長として、盛んに発言されておりました。想像通りのムードメーカーで、とても座持ちの良い方だなあと思いました。チームの中心にいてほしいなって。
リズマニさんの「集まってくれたお客さんの反応に沿うようにプレイしたい」というポリシーも、イベントで抱く印象とまったく同じ。すごくしっくり来る。
あ、質問コーナーで「やっぱりからくりサーカスは楽しみですか??」って聞こうとしたのを忘れていました。
いっちょさんという方はプレイを拝見したことはありませんが、個人的にグッとくる発言が本当に多かったです。特にセットリストに関しての見解が個人的に目からウロコで「なるほど!エキスパートの方はそういう風に捉えるんだなあ」と思わされました。
今後「燃焼団さんはセットリストに関してどう思う?」と誰かに意見を求められたら一語一句パクろうと思っています


■こんな風に良かったよ!
言うまでもないことですが、ヒザ詰めで、息遣いを感じながら深いお話が聞けるというのは代えがたい体験です。
トップランナーのみなさんの生き生きとしたまなざし、真摯な語り口。
こういう人たちが先頭を駆け抜けてくれているんだから、まだまだまだまだ面白いことがドンドン生まれそうだな、という予感を感じました。
危なっかしい質問がいくつも飛んでいきましたので、Twitterで見るハイライトはいささか荒っぽいですよ。
でも、実際現場はどうだったかといえば、やっぱりデリケートな話題のときは「それはこの辺でおしまいにしないか…」という雰囲気がありましたよ。壇上。
当たり前ですよね。風を読むのがDJさんですので。
なので、Twitterの文面だけ読んで憤慨されている方は、そりゃちょっと筋違いの感想ではないかなと思っています。

いちプレイヤーとしてもっとも効いたのは、ふくゐちゃんの、繋ぎにおける「高・中・低」という考え方です。

営業妨害にならないよう、多少回りくどく要約します。

Aという曲からBという曲、あるいはAからCへ、とブリッジする際に、DJはその2曲の文脈・背景・脈絡というところに当然気を払うもの。
これにおいて、DJは2曲の音楽としての文脈を重視すべきか、あるいは、アニメのタイアップ曲としての背景を重視すべきか……「どちらが正しいか」という二元論が起こりがちなのだが、実際はどちらが正解ということはなく、はじめての人にも届くのか、あるいは、一定の知識を持った人間にだけ届くのか…そのレンジの「高・中・低」を見極めて、持ち時間において共存させつつ使い分けていくのがベストだろう、という考えです。


さすが冒頭「エンタメとしてのアニソンDJを探求している」と自己紹介されたふくゐちゃん、と感動させられました。
同じような内容を「水曜日のダウンタウン」のプロデューサーが「パッと見ても面白いけど、よーく見るとさらに面白い、そんな番組を作りたい」という言葉で著書に著しています。

僕もそんなプレイが理想です。
「やった!俺ってふくゐちゃんとセンス一緒なんだ!!俺はセンスが良いんだ!!」

一瞬そう思いました。

でも、よーーく考えると。

仮に同じ理想を抱いているとして、僕はふくゐちゃんのように、今回のようなトークセッションを通じて「言語化して他人に説明することができない」。
そういうチャンスがある、ない、という話ではなく、そこまで自分の頭の中で練れていない。

僕は、なんとなく、同じようなことを考えていただけ。
それが現実です。

他人に自分の考えを「言語化して伝えられる」ということは、すなわち「じっと一人でそれについて考えていたから」可能になったわけです。

僕も人一倍DJについては一生懸命取り組んでいたつもりでしたが、それよりはるかに深く、時間をかけて、一生懸命DJについて考えている人間がいるんだ。


それをまざまざと突きつけられ、痛烈に打ちのめされました。


いやでもそれって「じゃあ、俺ももっともっと一生懸命取り組めば、それだけまだ伸びしろがあるってことだし…」それはそれで、喜びでもあって…。


そんな感じで一喜一憂、色んな感情を沸き起こしてくれる、刺激に満ちたイベントでした。



■不満について
もちろん、ちょいと物足りない部分もありました。
ただ、それは会場内でアンケート(URLを)配布しておりましたので、こんな木っ端ブログから石を投げるようなみっともないマネはせず、公式に直接返したいと思っています。
終わった後、波紋を呼び、いろいろ言いたくなるイベントであることは間違いないわけで、事前にアンケートという形でそれを吸収するための手段を設けておくというのは、まったく、さすがだなあと思いました。


本当に、地方からの参加者として言わせていただければ、文化の中心にはやっぱり鋭い人がいるなあと、感心しきりのイベントでした。
トークテーマも実に風を掴んでいるというか、ホットで興味深いものばかり。


終始面白く聞かせて頂きました。今後の発展に期待しております。


やっぱり対面はいいな、と、本当に実感させられました。


静岡でもやりますかね。ローカルアニクラ論。

DJが上達する秘訣はDAIHATSUのトコットのCMの中にある

www.youtube.com


「ゆるい軽自動車」をコンセプトに売り出されたDAIHATSUミラトコット。
そのCMキャラクターに選ばれたのが「ちびまる子ちゃん」。
最近結構なペースで見かけますが、個人的にこのCMの「ある部分」がとても好き。


長寿アニメ実写化の面白さは、いつも見ているあのキャラクターとの「ギャップ」ですよね。

当然、ギャップは大きいほうが面白くなります。
が、ギャップが大きすぎると「あのずんぐりむっくりのまるちゃんがこんな綺麗になるわけないじゃん」という、至極まっとうな批判を浴びてしまいます。
かと言って、アニメパートを作って……例えば七夕のシーンで「まる子も、吉岡里帆さんみたいな清楚な大人になりたいよ…」と、言わせてから実写パート……のようにすればギャップは制御されますが、15秒という制限の中でそれは難しい。
「私、22歳のちびまる子ちゃん!」と言わせてみる?それはあまりにもヤボです。


たった15秒で「これはちびまる子ちゃんです!!」とはっきり言葉に出さず、それでいて「いつものアニメ」と「22歳のまる子」のギリギリの接点を作らなければいけない。
CMクリエーターさんは考えたと思います。


結果「ある手段」を使い、この実写CMといつものアニメの橋渡しが見事になされました。


それも、視聴者がテレビの画面を見ていなかったとしても、このCMが「ちびまる子ちゃんだ」と分かる作りになったんですよね。


そうです。キートン山田さんです。


たとえまる子が実写になり、名乗らなくたって、ほんの15秒だって、キートン山田さんのナレーションが聞こえれば「ちびまる子ちゃん」です。
あーー、なるほど、そこを残したか!と思いました。


で。
ああ、この発想、DJに良いな、と思ったんですよね。

DJって「今日は全曲フルサイズ!」といったような特殊な状況でなければ、だいたいカットしますよね。曲。
しかし、そういうときに漫然と「みんなそうやるから」「前奏が何拍で間奏が何拍だから」っていうんじゃなくて、ちょっと立ち止まって、果たしてここは切って良いものか、どこからどこまで残したら成立なのか、って考えると、またちょっと全然面白いものになると思うんです。


たとえば「ようこそジャパリパークへ」の「ふぁっふぁ~ん ふぁっふぁ~ん」のホルン。
個人的に、あれは残したい。
「COLORS」のイントロの「ゴロゴロゴロゴロ…」という、雷の前触れのような音。
あれも残したい。いきなり「Jibun wo!」というのも、風情がない。
ポプテピピックのOP「POP TEAM EPIC」。
あれなんかはもう、本編見たら、絶対フルサイズですよ。切れない。


切るのも大事。整えるのも大事。
しかし、ちびまる子ちゃんの要素を極限まで突き詰めて「キートン山田さんがいれば成立する」という所まで精製できたように「ここだけは!」という所を、愛情を込めてしっかりピックアップする、っていう作業を、大切にしたいなと思いましたね。



とくに後半へは続かない。

ボールルームへようこそとふくゐちゃんのアニソンDJ研究会の話

 遅い!遅いのは分かっています!

しかし、改めてこのたび、なずさんに勧められて読んでみたら、これがメチャメチャハマったので。

 
 これはスマッシュヒットでした。さすがなずさんよく俺の好みをわかっていてくださる。
 主人公のたたら君のダンスに対する姿勢がとても魅力的で、この年になって中学3年生のキャラに言うのもなんなんですが、見習いたい。



学びたさに駆られる。

本気であることを伝える。

教育者や、周囲にいるキーパーソンを本気にさせる。

独断や自らの視野を挟まず、ひたむきに学ぶ。

大きな学びを得る。


マンガなのでスマートに描かれていますが、これ、出来ますか?
たたら君のように素直で、謙虚な人間になりたいと思います。もうこの年になると、さすがに、超サイヤ人になれたりしなくてもいいです。全身がゴムのように伸びなくてもいいですので。彼の姿勢がほしい。心がけがほしい。



その「学ぶ姿勢」の手始めとして今週の話。




ああ、僕はこの研究会に参加したい!!!
まだまだ学び足りないし、もっと探求してみたい気持ちがあります!!





 僕が思うに、DJって、取り組んでいる方も含めて、少なくない方が勘違いしていると思うんですよ。
「お客さんの前に立って、ひとりひとりのニーズをその場で次々とピックアップできるDJが一番良いDJ」そんな風に思っている方が多い。先輩後輩問わず、よく言われます。
実際、そういう方針で教わりました。現場は色んな人が入り混じった生き物。思うようにいかないもの。だからフリープレイ。臨機応変


しかしです。「現場は思うようにいかない」というなら、あのフェスで、あの大規模イベントで、メインを張っているビッグネームの皆様方は、3回に1回くらいスベってもいいはずですよね
でも、ヘッドライナーを飾るような方々は、絶対にスベりません。
思ったところでウケないこともありません。
逆に、思いの外ヘンな所がウケてしまうということもありません。
3年やっても、5年やっても、今日もメインステージで結果オーライ。

そんなはずはない。

そこには、意識的なり無意識的なり、用意した所、狙った所がかならず当たるような、きめ細やかな配慮や設計図があるはずじゃないですか。


「自分の感覚ひとつでやってるから分かんないんだよなあ」


と、出来る人は言います。いや、そこを何とか、といつも思っています
それこそがほんとうの意味でのDJ論じゃないですか。
俺は〇〇は良くないことだと思う、さあお前のジャッジメントは?という旗揚げゲームが「論」といって耳目を集めますが、そういうことじゃなくて。




だから、ぜひこういう取り組みが実を結んでほしいと思いますし、何らかの形でぜひ参加したいと熱望しています。



こうした研究で「あらゆるブース内の活動にいったん全部説明がついてしまう」っていうの、もしかしたら、少なくない人が嫌悪感を催すかもしれません。
理屈は関係ねえよ!ハートの問題だよ!最後は愛なんだよ!みたいな。

でも、ジャンルが変わって申し訳ないんですが、野球。

野球のセオリー「もっとも打撃に優れた人間を4番目に並べる」「8人の野手の立ち位置」。
あれは競技に携わった人間でなく、学者が研究した結果、ああなりました。
最近では「高いお金を出してでも獲得すべき選手」も、ヒット数や三振の少なさといった、目に見えやすい単純な指標や、監督やゼネラルマネージャーの印象などでなく、統計学の観点から割り出されているはずです。


高度な研究が入ってくることは、絶対にシーンを面白くするはずなんですよね。
それに自分がついていけるかいけないかは分かんないんですが、ファンとしても、大変に意義深いものだと思っておりまして、重ね重ね、関わりたいなあと思いつつ、29日は仕事がありつつ…。


とりあえず、こういう人間がいるということだけ、どうか、頭の片隅に留めていただきたい!

香港の街を包んだコブラジャンプの話。




そうなんです。
アニソンディスコさんの伝家の宝刀、コブラをやってしまいました。


正直、なずはともかく、私ヘロウはこの曲、やるつもりはありませんでした。


僕らにとってコブラは特別中の特別。
土曜の夜中1時、ハイテンションの新宿の地下でこのジャンプをして「アニソンで踊るっていうのはこんなに楽しいことなのか!!!!!僕もやってみたい!!」
という衝撃から、キャリアが始まりました。きっかけの曲です。


ハム太郎とは違うんです。


単なる 「これが日本の流行歌ですよ特集」の中には組み込めない、万感の思いがある曲なんです。


まあ、ハム太郎も、やったけどな!!!!!


(※もちろんハム太郎も尊敬するDJさんのルーティンなので、そこは手抜きなし。普通のDJと全然違う、インパクトのあるイントロを作って持って行きました)


本家コブラの素晴らしさは、あのキャッチーで革命的なダンスもさることながら、アニソンディスコオールスターによる、完璧なコントロール下にある所だと僕は思っています。
そこに至るまでのアプローチ、ステージ上でかもし出される、どことなく淫靡だけど残念な雰囲気、中盤からなだれ込むコメディ展開、大いなるマンネリ。それに、バードさんのMCによる新たなくすぐりの提供。
すべてに裏付けられた、圧倒的な「説得力」をもって一撃でフロアに致命傷を与えるパワー。
アレがコブラです。
たとえ、同じようにステップ、ジャンプしようが、それはコブラじゃない。
そんなのは、せいぜいシマヘビです。


「猿真似でも何でも、アニソンディスコが、主催の鮫島さんが『みんなでどんどんやっていい』って言ってるんだから、やればいいじゃん、ファンなんでしょ」

そういう単純な生き物じゃないんだ、ファンっていうのは!!!!

 

Twitterで「スターウォーズはエピソード8で完全に終わったわ、もう絶対行かないわ」って言ってる人達いるでしょう。
あの人達に「そうだよね。あれは絶対みんなもクソ映画だと思っているよ」って声をかけてみてください。烈火のごとく怒るから


みんなでやっていい、の「みんな」に入るのはイヤなの!!



僕がやるなら、絶対にそこに「説得力」が宿るか、否か。
単なるBPMの近いもの同士の組み合わせでなくて。
テクニックで放り込むんじゃなくて。
「いやもう、そしたら次はコブラしかないでしょう!!」
それくらいのアプローチが出来るならやってみたいなとは思いました。


が、もちろん、僕ごときが画期的なアイデアをあっさり生み出せるはずもなく。
持ち時間の中には入れませんでした。


ところが当日。予想外の嬉しい事が。
主催者さんと、バックアップのぐっさんが、会場にとりなしてくれて、カーテンコールの時間が生まれました。

あと1曲、チャンスが巡ってきた。

これはもう、苦笑しかないというものです。
やろうよ、と、耳打ちするなず。
しかし、僕はVDJなんで、MP3を流すと画面が静止画になってしまうんです。
それは演出的にバリッとしない。

困ったな…と思っていました。

が。

音源を探すためにHDD内に検索をかけてみると、あったんです。

「あっ」と声が出ました。

初心は忘れやすいものとは言いますが、僕も5年間で1000本以上の動画を作っているうちに、すっかり忘れていました。
いろんな現場に出ているうちに、一番かけたかった曲の動画を、すでに何年も前に作っていたことを。


これはもう、良いんじゃないかっていう気持ちになりました。
演者としては、まだこの曲に手をつけるには力不足ですが、ファンとしてはいいだろうと。
今がその時ってやつなんだろう、と思ってドロップさせてもらいました。

2分あまりのことは夢の景色のようにしか覚えていません。


「これが踊れれば日本中で人気者になれるよ!」
アウトロの、なずのMCで我に返りました。
コイツもなかなかの大物です。さすがにそれは無いだろ、と。
でもホントはやりたかったよね、ごめんね、と思いながら、調子のイイMCをぼんやり聞きながら、心地よい余韻に浸っておりました。


コブラでみなさんが人気者になれるかどうかはさておき。
僕らはあの夜、香港・沙田の街で、コブラを通じてたくさんの友だちを作ることができました。
それは、まぎれもなく、最高の思い出でした。

海外でアニソンDJする上でいちばん大切と思ったこと。

 香港という、生まれてから一度も足を踏み入れたことのない、僕にとってほとんど未知の場所でDJをさせて頂きました。
その上で結局、どんな力が一番大切だったかな…と振り返ってみると……万事、どんな現場でも結局そうなんですけど、やっぱり大事なことは「勘の良さ」だったなと思います。


 香港の、わざわざイベントに足を運んでくださる皆さんは、やはり、本当に現場のイロハが分かっていました。色んな曲に詳しいし、あの曲のときはこう動く、というのを実によく知っている。
どのような内容でも、ある程度の反応を頂けたと思います。
個人的な感想ですが、こういう現場が一番怖い
シンプルなようで、真の反応がものすごく分かりにくい。
ご機嫌に「こなして」いると、知らぬ間に失望されている、一人旅をしている恐れがある。
みなさんご存知、国民的グルメマンガ「食キング」にもありましたよね、そういうエピソードが。
お客さんがみんな残さず食べるから、自分の料理が認められていると勘違いしていたコックさんの話。「みんな残さず食べてる、私の料理は認められている」「違う!客は、安くない金を払わされたんだから、残して帰るのはもったいないと思うから食べているだけだ!お前の料理が評価されているわけじゃない」と、冷や水を浴びせられるエピソード。
あったじゃないですか。
ありましたよね。
とりあえず、あったということにしておいてください。今手元にないんで、確認できないんです。

だから一番必要な力は、知識でも、技術でもなく。
表情から伺い知れない「あれが欲しいよ!」という彼らの内面に迫り、スッと出せるような「勘」。
もう少し具体的に言い換えるなら「他人が感じるであろう快適さや衝動に共感し、それを先取りして提供できる能力」それが必要だと感じました
これって、分かる人には、言葉にするまでもなく、分かっていることだと思うんですけど。

 「勘」は、いくら部屋で練習しても、知識を増やそうと、足しげく色んな現場に通い、ネタを仕入れてこようと、劇的に磨かれるものではありません。
他人の経験、思考回路、趣味嗜好にシンクロすること。お客さんが面白がるものを観て、読んで、同じ空気を吸い、一緒にご飯を食べる。バカバカしいと思うかも知れませんが、そういう時間を過ごすことによってのみ、培われるものと思います。


 今回は、主催者のご厚意で、前日に香港の繁華街を案内してもらえました。
ほんの少しの時間ですが、彼らと強く同期するチャンスを得ました。
版権とか……賞味期限とか……道義的にどうかと思うので、あまり具体的に書くのもなんなんですが、日本でいうレンタルショーケースで、某静岡を舞台にした某アレのご当地ラムネがプレミア価格で売られていたんですね。
「これ、待ってるよ!」 という声が聞こえてくるじゃないですか。
某静岡のこれが通るなら、其秋葉原のアレも「待ってるからね!」と聞こえてきますよね。
やっぱり香港に行かねば、香港の人の待っているものはハッキリ分かりません。
集まってくれる人のことを「見よう」と思うこと。「聞こう」と思うこと。
もちろん、街中の小ネタだけじゃなく、あのスコールの中、酷暑の中、汗をかきかき僕らの案内をしてくれた、主催者さん、スタッフさんの「良いイベントにしてほしい!」という声も、聞き漏らせるものではありません。
今回のチャンスで「勘」の力を再認識させられました。





こんなツイートが話題になっていました。
これが現実だと思います。ある程度いい思いをしてきた僕も冷や汗をかきます。
「これからはやっぱり人よりいい機材を買わないといけないのかなあ~~!」「これからはやっぱりrekordbox djが使いこなせないと通用しないのかなあ~~!!」
DJ3人集まれば機材とレコボの話とよく言いますが。
人が体験してきたこと、楽しいと感じることに思いを馳せる力、そして、望むものを差し出せる力というのも、多くの人に届く、特別な技術のひとつだと、今回の経験を通じて感じました。

DJオファー受けたらこれを食べよう!脂肪燃焼団が香港グルメを徹底解剖!!

 重ね重ね、香港でDJしてきました。アニソンDJユニット脂肪燃焼団のヘロウです。当分自己紹介で言います。告別式でも言ってもらいます
「生前より、世界平和と成城石井が地元に出来ることを誰よりも強く望んだヘロウ様は生前、香港でDJしたことを何よりも誇らしく思っていると周囲に話しておられまして……」。
いやもう、冗談抜きに一生の思い出ですよ。アレは。


 でもね。海外チャレンジって、別に僕ら数名にとっての特別なことではなくなるんじゃないかなと思います。

モンコックのオタク街(香港の中野・日本橋のような場所)の盛り上がり。
すごかったんですよ。
700万人のメガロポリスにふさわしい、活気に満ち溢れた場所でした。
まだまだ大きくなるし、まだまだ刺激を求めている。そんな感じです。
あのパワーを見る限り、今後、香港で日本人が活躍する機会って、これからも増えていくでしょう。
僕は、きらわんの皆さんにピックアップしてもらうという幸運があって、人より早く素敵な経験が出来ました。
でも、それだけです。正しく努力をしていれば、誰にでもチャンスはあると思います。


 さて、いざそうなったときに皆さんが心配なのは、何より「食べるもの」だと思うんですよね。
「水に慣れる」ということわざがある通り、口に入れるモノが自分に合うかどうかというのは、遠征での最も大事なことのひとつです。


 そこで、香港と日本がボーダレスにつながる未来のため、私ヘロウが「香港の食べ物って実際どうなのよ」と言うところを、包み隠さずブログに書いてみようというのが今回の記事です。
香港で食べた色んなものを、箇条書きで紹介します。


 最初に言っておきます。ハッキリ書きますよ。
これは、後世へ残す大事なルポルタージュですからね。
香港の主催者様のご厚意で、本当に色々なものをご馳走になりましたが、ご馳走とか、そういうのは、一切関係ないです。自分の気持に忠実に書きます。お世辞一切なしです。ジャパニーズ、ソンタク、イズ、ナッシング、オーケー!?
さて。それでは順番にご覧ください。

 

 

  • 腸粉

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まずは、飲茶の定番からいきましょうか。これはライスクレープのことですね。
フォーのように舌触りの良い皮で、肉や海鮮の餡を包んで食べる。
ちゅるちゅるとなめらかな食感が舌に心地よく、コクのあるソース…これは醤油ベースなのかな…をつけてしまうと、思いのほか食べ過ぎてしまって……。

いや、これは良くない食べ物だよ、よくない!!
現場が控えているときにこんなものを食べてしまうと、うっかり食べすぎてしまいますよ!やめましょう!これは、ダメです!ダメ!


  • 蠔仔餅

牡蠣をふんだんに乗せた、プレーンのお好み焼き。これ、美味かったなあ。
ソースや醤油を使わないため、味付けに派手さはないんだけど、生地にはじっくり焼き上げられて、牡蠣のうまみがたっぷり染み出しています。
日本人ならやっぱり「牡蠣は新鮮なものをポン酢でちびちび食べるのが一番美味しいよ」って思いますよ。それはもう、当然思います。でもね。やっぱり中国4,000年の歴史はすごいよ。オイスターソースを生み出した国は違うよ。火を通して、旨味を引き出そうって言うわけですよね。本当に美味しい。そう来たかって感じ。僕らの今まで信じてきた常識が軽く覆っちゃうよね。恐ろしいことです。自律神経が弱い人だったら、調子を崩しちゃうかも知れないよね。いやー、これは食べないほうがいいんじゃないかな。


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 少しマイナーな料理からいったから、メジャーな所も紹介しておきます。
人間、食べ物に関しては保守的になりがち。「どんなに美味しいって言われても、自分の知っているメニューが一番いいよ」うん、うん。そういう考え方、すごく共感する。

実際、これら、日本でもメジャーな中華料理はね、現地でも間違いなく美味しいです。
そうだな、知的な言い回しで申し訳ないけど、その美味しさを表現するなら「バンバンジー半端ないって。半端なく美味いって」ですね。

いや、だってさ、いったん、みなさんに考えてもらいたい。
僕らが知っているということは「もともと世界中の人に支持される味付けの料理」なわけですよ。
それを「アジアナンバーワンの所得を誇る、美食家の香港人が通い詰めるレストランの料理人」が作るわけですよ。
香港のレストランの老舗なんて、メジャーリーガーですよ。
バンバンジーにしても、酢豚にしても、美味くないわけがない。

食べましたよ。香港まで行って、わざわざ酢豚。
ホテルの傍にあるローカルレストランの酢豚で。

僕は、この前ヒルナンデスにも出ていた中華街の ●●●●●というお店の、何千円もする酢豚も食べましたけどね。社員旅行で。
遥かに美味かったですよ、香港の街の料理屋さんのほうが。
これがメジャーリーグかと思いましたよ。
酢豚って、豚とかいうくせに野菜料理ですね真髄は。
人参はとにかく甘くて、ピーマンは分厚くてほのかに苦味。最高です。アンサンブル。

やっぱり、スタンダードなメニューは美味いからこそスタンダード。
一流の料理人が作ればさらなり、ですわ。

この王道の旨さは、いちいち、食べるまでもなく明らかでした。
食べるまでもなく明らかなのだから、あらためて食べなくてもいいです。みなさんは。

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そして焼売ですよ、焼売。作り置きなんか問題外ですよ。注文を受けてから蒸すんです。そりゃもう、旨味の塊ですよ。そしてアチアチです。
しかも、このただでさえ美味しい焼売に、カニをのせたりホタテをのせたりするんですよ、香港人は。飽くなき食への探究心。貪欲さですよ。
この彼らのアグレッシブさをイベントの前に目の当たりにしてごらんなさいよ。
きらわんの命知らず&世間知らずな出演者だから正気を保てましたけど、並のDJだったら、間違いなくプレッシャーで失禁してしまいますよ。
いやー、これは、おいそれと食べてはいけません。
恐ろしいです。恐ろしい旨さです。


 

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みなさまもご存知とは思いますが「餃」は蒸し餃子のことです。
日本で一般的な焼き餃子とは違います。
「僕はもう焼き餃子に慣れちゃったから、蒸し餃子なんてなあ…」って思うじゃないですか。

いやいやいやいやいや、なるほど、なるほど、ですよ!食べると!
蒸し餃子、超美味しいよ!!!!!!!
これこそが、本家本元、源流の旨さなんだと再認識します! 
餃子の王将」なんてお店がありますけどね、香港の餃子の美味しさを知ってしまうとちゃんちゃらおかしいです。「餃子の歩兵」に改名したほうがいい。それくらいの力量差は正直あります。
あの、蒸し器とかいうオーバーテクノロジーが良くないですね。邪悪を感じます。蝦、韮、菜…あらゆる素材の旨味をじんわりと抽出し、濃縮し、そしてジューシーな肉汁として口内に弾き飛ばす!!その旨さ!熱さ!やばい!このままでは口の中が……しかし、餃の内に秘められた爆発的な旨味は、僕らから正常な判断を奪い取っています。アチ、アチ、ハフ、ハフ、ああ美味い、熱い、死にそうだ…気がつけば口内は焼けただれています。なんと恐ろしい料理でしょう。もはやこれは兵器です。何という恐ろしさ!これは、イベントの前に食べないほうがいいですね。

  • 包子

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いわゆる中華まんですね。「餡」も「まん」も、僕らの想像を遥かに超える美味さです。
るるぶまっぷる…あらゆるガイドブックに載っていますが、包子の筆頭は、なんといっても「叉焼包」です。
濃厚で深みのある味わいの、ねっとりしたタレ、ずっしりチャーシュー、それをぎっしり、そして、ホロホロ、ほの甘い饅が受け止め、唯一無二の優しい味わいをかもし出します。優しくもズシンと来る旨さ。
「名物に美味いものなし」ということわざがありますが、これを食べてしまうと、もう、この言葉を二度と使うことはできません。
貴重なことわざをひとつ失ってしまうことになるから、皆さんは、なるべく食べないほうがいいでしょう。


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こちらもポピュラー。広東料理、中華料理といえば、やはり粥ですね。
我々がご馳走になったのは、ごろごろ大きな鶏がふんだんに入った「鶏白湯粥」。
いやあ、これがまた絶品ですよ。
骨の髄までダシに使った、鶏の旨みが凝縮されたお粥!!シンプルながらも滋味に溢れる優しくも力強い味わい。五臓六腑に染み渡る美味さとはこのことでした。
でも、ひとつだけ難を言うなら、骨の髄…スペアリブまで使ったお粥ということで、少し小骨が混じっていたのが気になったかなあ。長距離移動の後にうっかり食べてしまい、小骨を飲み込んでしまっては体調管理に影響が大きすぎますよね。まあそんなわけで、みなさんは、食べないほうがいいかも知れないです。


・焼鵝

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ローストグース、焼きガチョウですね。専用の焼き器でこんがりじんわりと火を通し、素材のポテンシャルを保ちながら、多くのスパイスで風味付けされています。
直接食べるもよし、甜麺醤のような甘辛い味噌ダレと、白髪ねぎ、小麦の皮で北京ダックとして食べるもよし。
ガチョウの野性味とスパイスの複雜玄妙な味わいを両立させた、彼らの真骨頂とも肖える食べ物。
チキンに比べると、やっぱりガチョウの風味はキツイ。しかしですよ。このジビエな味わいには強い中毒性があります。もし、この風味があなたの口にあってしまった場合、間違いなく、今後、すべての鳥類が食欲の対象です。本屋さんで井坂幸太郎の「アヒルと鴨のコインロッカー」を見かけるたび「美味しそうなコインロッカーだなあ」とつぶやいてしまう特殊な嗜好の持ち主となり、周囲をドン引きさせてしまう可能性が大いにあります。いや、これはおいそれと食べないほうがいいんじゃないかなあ。危険です。危険な美味しさです。



  • 燒腩

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イヤーーハアーーーー!!なんと言っても、コレですよコレ!!
強烈なインパクトがありました!
豚のロースあるいはバラ肉を皮ごとローストしたもので、皮のぱりぱりさと肉のジューシーさは、ムリに例えるなら、まるで高級店のとんかつです。しかし、パン粉や皮を使わないから、とんかつよりも数段香ばしくヘルシー。酸味の効いたマスタードをちょいと添えることで、するすると一皿食べられてしまう。刺激的で懐かしい味。じんわりほとばしる脂。まさに五感が求める味。豚料理の最高峰。
この極上の旨みを知ってしまったら、もしあなたがマイホームを建てようと思ったとき、未来の奥様から「ねえ、あなたは新居に何が欲しい?」という質問に、うっかり「僕は何をおいても豚の檻とロースターかな」と答えてしまいかねません。間違いなく、家庭不和や離婚に陥ることでしょう。そういう意味では、これはもう絶対、最も食べないほうがいい料理のひとつですね。中毒になること間違いなしです。


そして、この①ローストグースに、②皮まで焼いた直火叉焼③蒸し鶏④中華ハム⑤塩漬け半熟ゆで卵の5種の「宝物」を乗せた「五寶飯」という丼ご飯があるんですよ、香港には
どう思います?犯罪ですよ、こんな食べ物。僕は4人家族の家の1食分くらいご飯を食べましたよ。これで。共演者一同、ドン引きでしたよ。マジで
いや、こんな絶味を食べたら胃が破裂してDJどころじゃないですよ。
絶対食べちゃダメです。

  • 鮮蝦雲呑麺

 

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ああっ!!!やっぱり極めつけはコレなのぉ!?コレなのぉ!?

一度知ってしまうと、もはや、口に出すことも恐ろしい、絶で、品な、料理です。

エビの殻や海産物から出汁を摂った濃厚な海鮮スープ。

そのスープに良く絡む極細ちぢれ麺。

大ぶりのぷりぷり、新鮮そのもののエビと、その肉を使った海鮮つみれが、ぎっしりと詰まった餡。むっちりワンタン。

ひとくち口にすることで、感覚という感覚が打ちのめされる濃厚な旨み。官能的とも言える、極上の食感!!
俺が今まで食べてきた海老は一体なんだったんだ!!
その衝撃に、あなたのニューロンシナプスは破壊され、これまでの人生で食べてきた「海老」の記憶をすべて消却してしまうこと間違いなしです。
あなたはその衝撃をきっかけに、カルビーのひねり揚げスナックの名前を忘れるでしょう。東名高速道路のなかでも指折り大きくて、深夜も使える便利なサービスエリアの名前を忘れるでしょう。西麻布のバーで、伊藤リオンに灰皿でぶん殴られた、あの十二代目市川圓十郎の息子である歌舞伎役者の名前を忘れてしまうでしょう。
イベントに大きな支障が出ることは間違いありません。
絶対に食べないほうがいいでしょう。






と、言ったところで広東料理を紹介してきました。
僕もあらゆる美味しいものを食べてきましたからね。じゃっかん辛口の批評になっていたらごめんなさいね。



最後に、もし、このブログを読んでくれた、難しいニュアンスを理解するのが困難な香港の方がいらっしゃったら、もうひとことだけ、シンプルな日本語で伝えさせてください。





上に書いてある、日本語、全部、ネタ。ウソ。
香港のご飯、すべて、スーパーおいしかった。
DELICIOUS & AWESOME!!!!!

最高のチャレンジ!!香港でDJしてきました!!

アニソンDJに足を踏み入れたときから、人並みの夢はありました。


地元で有名になりたい。
クロスオーバーのイベントにも挑戦したい。
他県に出たい。
東京でもやってみたい。
そして、憧れのイベントに出たい。


この辺までかな、夢見ていたのは。


ディスコの神様の気まぐれと、きらわんの後押しのおかげで、夢のその先。


海外公演のチャンスを得ました。


香港です。


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香港。夢のように魅力的な場所でした。


あくまで僕の印象ですが「17歳くらいの街だな」というのが感想です。


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小高い山々と海のあいだの、ささやかな土地に、目もくらむような高層ビルを建て、亜熱帯気候をクーラーでねじ曲げて、たくましく住んでいる。

僕らの、ほんの3泊4日の、数百メートルの活動範囲のなかだけでも、突然ビルの工事が始まり、景色がガラリと変わりました。


この新陳代謝は、10代です。



これ見てください。

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朝食セットを頼んだら、サンドイッチとミルク粥が出てくるんです。
炭水化物と炭水化物の夢のコラボレーション
僕がいやしんぼだからじゃないです。これがデフォルト。
僕の3分の1くらいしかない女性も、もりもり食べていました。

これを豆乳で食べます。
日本のスーパーで買えるような、薬剤で薄く伸ばしているような豆乳じゃないですよ。
まさに大豆の汁。液体タンパク質。ネクターのような豆乳です。


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すべてのものの味が濃い。うまみも、全部濃い。
海老ワンタンメンがメチャ美味しくて、スープを思わず飲み干したら、アタマがチカチカしました。

10代の味付けです。

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見てこの茶色さ。



何もかもが元気いっぱい。


とにかく、ギラギラしている。



パワー全開でご飯を食べ、暮らし、働き、人生を突き進む彼らの勢いは、今はもう僕らの日常から失われてしまっているもの。

おそらくこの先ずっと、手に入らないもの。

すっごい憧れます。

そんな彼らのめまぐるしい24時間のなかに、僕らの大好きなカルチャーがある。
8000キロも離れた、ライフスタイルのぜんぜん違う彼らの、生きる活力になっている。


とても嬉しいし、強く強く、共感の気持ちが押し寄せてきます。



旅する中で、僕らは彼らに、本場の叉焼がいかにおいしいものかを学びました。
繁華街で、港で、所かまわず家族や恋人をハグしたり、手をつないだり……愛する姿を目のの当たりにし、自分の気持ちのままに生きる素晴らしさを学びました。

そして彼らは、日常生活の目まぐるしさやイライラがピークに達したとき、僕ら日本人から異世界に転生して気に入らないやつをブッ飛ばし、絶世の美女に囲まれる妄想の仕方を学んでいます


月並みですが、これを「友好」というのでしょう。


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みんな、すっごい盛り上がってくれました。
一応、MCは英語でがんばりましたが、日本語で全然大丈夫だったな、と思いました。
僕も、八角もインディカ米もメチャメチャ美味しく食べたし、魂の近さを感じました。



こうしたアツい間柄が、街レベルで、人レベルで、末永く続いてくれればいいなと、そんなことをずっと考えていた香港公演でした。



そんなメッセージを込めて、
香港の人たちが愛してやまない日本料理であり、
日本人が愛してやまない中華料理である、


ラーメン大好き小泉さんのOPと、オリジナルのラーメンダンスを楽しんでもらったのですが、楽しみすぎて誰もその瞬間の動画を残してなかった…!!!!!
アレ、ものすごく盛り上がったのに!!!!!!!!!


言わせてほしい!!!!
今後香港で、日本で、FEELING AROUNDのジョギングダンスが流行ったら、起源は俺達だから!!!!!!


あれだけが、もう、メチャメチャ悔しいです!!!

 

 

関係者のみなさん、香港のみなさん!!
お願いします!!ONE MORE CHANCE!!!!!!!!!!!