脂肪燃焼団のおふとりさまですが相席よろしいですか?

脂肪燃焼団のメンバーが日々思ったこと、食べたものなど。

たわいもない思い出話。

 大昔の話です。

人づてに紹介してもらったのですが、ものすごい同人作家の方と同期でした。大学時代。


どれくらいスゴいって、コミケのときに拝見しましたけど、千円札が日本銀行の輪転機よりも早く乱れ飛んでました歩く経済効果


何度か話す機会もありました。
どういう文脈か忘れちゃったんですけど、オススメの漫画を紹介してもらったんです。

コミックマスターJ

 


 
どうでもいい話だと思うんですけども。
実は俺、これが何年も、何年も読めなかったんです。


コミケではそんな様子でしょ。
仕事を発注するメーカーは引きも切らず。
出版社も卒業後の動向を気にしている。


そんな彼が「面白い」というマンガを読んで、俺が面白くなかったら、どうしよう???


って、真剣に思ってたんです。その時。
1年違いで生まれ、同じ時代に10代を過ごし、同じ大学で同じ景色を見ながら同じ学食のメシを食っている人間が、まったく違う感性で生きているとしたら。
まったく違うセンスを持っていたとしたら。

俺の20年間は一体何なんだろう??何を見て生きてきたんだろう??
共通点があるとすれば、豊満な胸が好きな所だけ!!
俺の人生に意味はあるのだろうか!?


そんな、空恐ろしい気持ちがして、とても手に取る気になれなかったんです。


それから長い月日が流れ。
去年くらいからかな。
彼の名前をメディアで、雑誌で、よく見かけるようになり。


この前久しぶりに「コミックマスターJ」の名前を思い出し、読んでみたんです。


ファンの方、ご存じの方も多いかと思いますがね。











しょーーーーーもねえーーーーーマンガなんだこれがwwwww








ブラックジャックじゃねーかwwwww
燃えよペンじゃねーかwwww



俺の大好きなマンガのパロディで埋め尽くされた、しょーーーーーもねえーーーーーギャグマンガなんですよねwwww
何だコレ、悪ノリの塊だよ!!!大好きだよ!!!!!wwwwwww





別に「ベストセラー作家と俺は同じ感性を持ってるんだよ」とか「俺とセンスが近いから、まかり間違えば俺だってものすごい漫画家になれたんだ」とか、そういうコトが言いたいんじゃないんです。



「昨日薦めてくれたアレさあ、俺もスゴい面白かったよ!」




そんな、たわいもない話ができるチャンスが、自分にもあったんだ…って、今になってしみじみ思ったんです。


俺がちっぽけなプライドで遠ざけていたあのマンガ。
薦められたその日のうちに読んでいたら。


別にさあ、仮にセンスが違いすぎて、打ちのめされたって、恥をかいたってよかったんだ。あの時。
どうってことなかったよ、別に。
別に俺、マンガ家になりたかったわけでもないしさ。



「昨日薦めてくれたアレさあ、俺もスゴい面白かったよ!」
「他に面白い漫画、知ってたら教えてよ!」
「あれが好きなら、俺も勧められるのあるよ!コレなんかどう??」



もし俺が気安く声をかけられたなら、どれほど楽しいことが待っていたんだろうか。
マンガ界隈で、アニメ界隈で、その人の名前を見ない日がないくらいになりました。わが国に欠かせない人材になりつつあります。今や、彼の周りではアマゾンの熱帯雨林が消え行くくらいのスピードで万札、乱れ飛んでいると思います


そんな、スペシャルな才能の方と、もっともっと話をする機会が、自分にもあったんだよな。


「20代は恥をかけ、勘違いをしろ」



よく言われる言葉ですが、その言葉の意味がようやく分かった先週末でした。



もし、身の回りに、あの人ワケわかんねーな、って人、化け物だな、って思う人がいたら、遠巻きに見てないで、思い切って飛び込んでいったほうがいいと思います。
聞きたいことがあったら、聞いちゃったらいいと思います。