脂肪燃焼団のおふとりさまですが相席よろしいですか?

脂肪燃焼団のメンバーが日々思ったこと、食べたものなど。

映画「キャプテンアメリカ/シビル・ウォー」で自分がザブンと沼に落ちる音がした


エイジオブウルトロンで「もう、このシリーズには付き合いきれない」と見限った人に、

 

 


絶対におススメしない逸品です。

 

 

 

前作エイジオブウルトロンは「THE・ハリウッド映画」「THE・アメリカ病映画」という印象でした。
世界平和を標榜するものの、たかだか数人のポリシーがちっともまとまらないクソチーム。
スーパーパワーと繊細な心のアンバランスに苦しまされるメンバー。
それでも任務に向かうものの、世間の反応は否が多い賛否両論。
しかも「分かりやすい悪の組織」であるところのヒドラはすでに青息吐息。
世界の脅威ではありません。
劇中に現れる互角以上の力を持った敵は「自らの弱さ」そして「強さ」が生み出したモンスター、という痛烈に皮肉な状況。
スーパーヒーローとはいえ、大らかではいられない。
スーパーパワーを使うことが仕事なのではなく、刀の抜き方、納め方にこそ神経をすり減らされる。
「スーパーヒーロー=落日のアメリカ」としての痛烈な描写が印象に残る作品でした。

もちろん、重苦しい描写とは裏腹に、そのギャップとしての激しく見ごたえのある戦闘は、たいへん魅力的。
物語の醍醐味は「緊張と緩和」ですが、いかにも痛快SF映画として楽しめた「緩和」のアイアンマンから、だんだんと「緊張」に比重が置かれてきた。
ここからきっと、シリーズはまた大きく「緊張」にうねり、最後の最後、ドデカイ爽快感が待っていることも明らか。

そのための、ターニングポイントとしての「エイジオブウルトロン」。

分かります。それは分かります。


だからこそ、世間的な評判がイマイチなのも十分共感できます。
作品の時代背景、マーベルシリーズのターニングポイント、これから来るクライマックスのための、助走の一本…そういう視点を排除し、1本の娯楽作品として見れば、納得出来るシロモノとは言いがたい。
結局2時間以上、あいつらが失敗する→尻拭いするまでの壮大なマッチポンプに付き合わされただけじゃないか」という悪印象を抱かれて、当然。

物語のほとんどを仲間割れに費やし、巨大な敵を前にいったん団結するラストバトル、という、ドンベタかつ手垢にまみれきった展開。
しかも、そのバトルすら、ホークアイがなぜか最前線で飛び回り、ありえない痛恨のミス。「?」マークの来場者全員サービス。あの据わりの悪いクライマックス。
なんか、モヤモヤする映画に付き合わされたな…という感想を抱く人がいて当然の作品でした。

 


さて、その続編である今回のシビルウォー。

 

 

最悪で、最高です。

 

前作で起こした顛末を、全面的に引き受けた上での続編。
日本のこの手のヒーロー・特撮映画では「まあその辺は観る方でチューニングしてくださいと言わんばかりの関係性リセット・経験値リセットが行われたりしますが(それもまた、オツなのですが)全くそういうのはナシ。
2本ぶっ続けで観ても、何の破綻も感じないんじゃないでしょうか。
キャップは今作も融通のきかない頑固ジジイだし、スタークは相変わらずスーパーパワーに翻弄される毎日。
ホークアイは気まぐれで、クソ弱いくせに肉弾戦が大好きです。
ヴィジョンはクソあやふやで、一挙手一投足、いちいちカンに障ります。
アントマンは相変わらず物語とクソチューニングが合ってません。
ファルコンは相変わらずキャップ命で、中の人の声も相変わらずクソ浮いています。
ウィドウは相変わらずクソ腹立ちますけど、両脚で組み付いて相手の首を折る攻撃、アレ、クソ喰らってみたいです。


エイジオブウルトロンで「こんなヤツらに世界の存亡がかかっていると思うと心底ウンザリする」と思わせてくれた各キャラクターの成分が、重厚なストーリーの中で回を重ねることで、いい感じで煮詰められ、純度が上がっている。
前回「もうこのシリーズはイイや」と思った人間がうっかり見に行くと、やっぱり心底ウンザリさせられるでしょう。

しかし、前回「いいよ、最後まで付き合うよ」と思った人間にとっては、

 

間違いないです。ザブンと行きます。

 

沼にザブンと。

 

エイジオブウルトロン~シビルウォーの2作で、キャラクターはグッと立ち上がりました。
ヒーローたちは、一作目からずっと鑑賞者の頭をよぎり続けてきた問題に、いよいよ直面させられます。


それはもう、笑っちまうほど直面させられます。

 

お前らが居ると、かえって迷惑なんですけど」という。

 


冒頭20分で「おっ、観ている俺たちがずっと思っていた疑問に直面しているぞ」となる。

ヒーローたちが、強大な敵でなく、ある意味もっと強大な。
「他ならぬ『俺』の疑問と戦っている」という、インタラクティブ感。

その境地へ、怒涛のように飛び込ませてくれる極上の導入部(スカーレットウィッチは犠牲になったのだ…)。

しかも、ただそれがこの物語の入口であるだけでなく「新ヒーロー」誕生の契機としての意味も持つという、脚本の妙!

陰鬱なエイジオブウルトロンにめげず、足を運んでくれたファンのみなさんに、これほどグッと来る展開はないでしょう。

さらに、そのインタラクティブ感にのめり込みつつ、とあるキャラクターの心情に身を委ねていくと、次第にタイトルの「シビルウォー」とは何を指すのか、という問題を突きつけられることになります。


直訳すれば内乱、内戦、ということで、劇中描かれた「ド派手な内輪もめ」をズバリ指す語のようにも思えます。


しかし、それだけなのか。


「誰」と「誰」の内乱なのか?
なぜ、ゾッとするような強大な敵が現れるわけでなく、今作は「シビルウォー」なのか。


そして、気づかされます。


スーパーパワーを持った超人の活劇ではなく、これが(陳腐ではあれど)濃厚なヒューマニズムの物語なのだと。


アイアンマンも、キャプテンアメリカも、一作目は「ほーん、ま、がんばってよ」という感じだった。


しかし、この作品で自らの存在意義と直面した彼らからは、かつての作品とは違い、熱い血の脈動を感じます。
その共感は、薄っぺらなスーパーヒーローとしてではなく、まさに「Civilian」である僕自身と地続きのモノ。
ここからはもう、応援しないわけにいかない。そんな気にさせられます。


そりゃ、ディズニー発ハリウッドムービーだからさ。
驚くほどチープな結末が待っているかもしれない。
そうならざるを得ない色ーーーーーんな事情もあることでしょう。
スパイダーボーイがちょっと遅れて集合してきたみたいにね!


しかしそんな「見え透いた結末」とは別に、本作は最高に見応えのある作品です。
前作の鬱屈した展開にウンザリした人は、もう今さらこのシリーズに帰って来られないでしょう。
しかし、僕は非常~~に面白かった。

ここまでの彼らの「葛藤」や「変節」を、全作おさらいしたいくらいにどっぷりとハマれました。
肩までつかりましたよ。マーベルシネマティックユニバース。そりゃもう、どっぷりとね。

タイムテーブルとクルーと、あふれる期待の話。

 オタクションクルーの皆さんに当日のタイムテーブルを伝えました。
野球でいう「打順」駅伝でいう「走順」です。
主催者ということで、意見も聞かずにすべて決めました。
申しわけないとは思うんですが、全員の意見を聞き始めると、絶対に決まらないんです。タイムテーブルって。まあ、意見というより、美しいトリの譲り合いなんですけどね。日本人だからね。

せめてもの誠意ですが、相当悩んで決めました。
もちろん、メンバー集めの段階から、だいたい順番は決めてます。「こんな風に」っていうオーダーも含めて。
その自分たちの中の頭の中の「画」と「情熱」をキチンと、1滴もこぼさず伝えなきゃ、ってところにこだわりました。
仲良く楽しくやりたい。とはいえ、まあお好きにやってくんねえ、という、なぁなぁのイベントにしたくない。まあ、そういうのも楽しいけど、フリーイベントじゃないしね。それじゃ集まってくれる人に申しわけないし。
みんなの個性を踏まえて、僕らはこう思うよって。
この順番、この世界観、この演出でどうだい、と。
プレイヤー同士として、リスペクトを込めた打ち合わせにしたつもりです。


 しかしまあ、終わってみると、ホントにイイ意味で「思ったようにはいかないなあ」という印象でした。
 こっちが色々とプランを示したものの、話し出してみれば、みなさんも既にやりたいプランが固まっている様子。
おまけに「こんなセットリストでどうか」と見せてくれたクルーの出してきたものは、僕のイメージの遥か斜め上を行くものでした。


「えっ、ホントにこんな感じなの?!」って、思いましたよ。そりゃね。
「もう少しマイルドになりません?」って、言いかけましたよ。実際。


でも、まあ、こういうコトでしょう。
絶対に僕の思うようにはいかないんです。
だって、他ならぬ自分自身が、今まで何人ものオーガナイザーの期待を裏切り、リハーサルで猫をかぶり、共演者・ゲストにすらネタを見せず、イビツな音楽で我を通してきたんですから。

DJにオーダーなんて「はじめてのおつかい」みたいなモンです。
どんな指示をしようと、僕らの言うことを聞くのはせいぜい「経由地」としてだけ。「ねぎとにんじんを買ってきてね」は何とか聞いてもらっても、帰ってきたら、ホクホク笑顔で両手にジャラジャラ妖怪メダルを持ってたりするんですよ。DJって輩はね。
わが身を振り返れば、重々承知なんです。ぐじぐじと膨大なオーダーが書かれた指示書も渡しましたけど、あんなもんは、鼻をかむためにあるんですw
それでイイんです。
「こいつ、読めないわ」って所がなきゃね、末永く続かないですよ。


 しかし、破られると分かっているなら、何で、わざわざ平日の夜に呼び出して打ち合わせを設けたのか?
まあそれは、僕らからの、あるいはお客さんからの「期待」をキチンと、体感してもらいたかったんです。
クルーのみなさんは今も、当日をどう楽しむか、楽しませるか、一生懸命考えていることと思います。
考えて考え抜いて、思うようにいかず凹むこともある。
そんなとき、
「何でこんな俺が呼ばれたんだろう?」
「俺、何すればいいんだろう?」という所まで立ち戻ることもあると思うんです。自分らがそうだから。

そういう悩みは、声をかけた人間が担わなきゃいけない。

たとえ退屈な時間になろうと「僕もお客さんも、あなたに期待をしているよ!」ということをあらかじめ伝えておきたかったんです。

DJは当日を迎えるまで、本当に孤独な時間が長い。

クサクサした時、どよーんとした時に「まあそうは言っても、お客さんも、オーガナイザーも待っててくれるようだしなぁ、あんな鼻紙まで用意して…」と、踏ん張っていただけたら、少しは救われるかなって思っているんです。
みんな、よろしくね。
5月21日を楽しみにしています。

【感想】映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生はとんでもなく良かった。

 

shibonen.hateblo.jp

 

 ウソだよ。
ファミリーアニメの大定番・ドラえもんがBLアニメなわけないじゃん。
ちょっとみんなの興味を引きたかっただけだよ。
すげー良かったよ。
でも、他人が「すげー良かった!!」っていう感想は、読むとだいたいアツすぎて引いちゃうじゃん。
だから、遠回しに褒めていこうと思ってああいう記事を書いたんだけど、ダメだったね。


だって、



良いんだもん。新日本誕生。



どれくらい良かったかって?
そうだねえ。
餃子の王将」で、感想書こうと思って、思い出して、泣いちゃったくらいかな。
隣のおっさん、何かを察して、すぐ帰ったよ。ホント悪かったと思ってるよ。




■ 前作のかみ砕きぶりがカンペキ。
 
 日本誕生は、個人的にちょっと、評価しづらい。
場面場面は面白い。
家出だー!って勢い良く原始時代まで飛び出してしまう、というシチュエーションはとにかくワクワクする。
自分たちのパラダイスを作るまでの流れも好き。
ツチダマの怖さもハンパじゃなかった。
しかし、肝心かなめの「のび太遭難からのクライマックス~ラスト」は、ちょっとしっくりこない部分もある。
原因は、明らかにパワーバランスを逸脱したラスボス・ギガゾンビ。
藤子F先生の大長編ドラは本当に、本当に名作しかないんだけど、ラスボスのパワーバランスでたまにやらかしてしまう

一度目は「鉄人兵団」。二度目が「日本誕生」。


どちらも、幼稚園児~小学生だった自分が見ても「いや……まあ……」というクライマックスだった。
世間的には名作と言われる2作だけど、個人的には納得がいかなかった。

おそらく、新鉄人の寺本監督、今回の八鍬監督も、同じことを考えてくれたんだと思う。


寺本監督は「ザンダクロス(ジュド)に人格をもたせる」という大手術を行って、鉄人兵団の「(ネタバレ→)ドラえもんのび太がいない世界ですべてが終わってしまうあまりにも悲しいクライマックス」を描き直した。


八鍬監督は……「新鉄人兵団」ほどの大手術は行わず、内服薬だけで日本誕生の「しっくり来ない部分」を描き直した。


すばらしい。
もうなんか、本当にすばらしい。

しかも、「日本誕生」ファンなら「えっ、なんでそこ変えた」という「絶対に頭に引っかかる」すごく重要なポイントが、そのまま「新日本誕生」のカギを握る、という憎たらしいシナリオ。

そうか!!「そのシーン」は前作でも大事だったけど、今作ではそういう意味合いも載せちゃいますか!というね。


八鍬監督は「新大魔境」では、びっくりするくらい「そのまんま」リメイクしたけど、今回はびっくりするくらい「そのまんま」の部分と「おいおい、ぜんぜん違うぞ」の部分が共存している。
「そのまんま」の場面にも「ぜんぜん違うぞ」の場面にも、全てに意味があるし「ぜんぜん違うぞ、何変えてんだよ」というシーンは、終わってみれば、全くない。むしろ「よく変えてくれた」と思う場面ばかり。

そうそう。そういう物語も乗っけられるよね。っていう。

それが今回のキャッチコピー。

 

パパは、20世紀の「日本誕生」を見た。僕は、21世紀の「日本誕生」を見る。

 
に、美しく、さりげなく表現されていたと思う。
これは21世紀の日本誕生だ。確かにアップデートされている、と、旧作ファンも納得の出来。
まあ、僕はパパになれなかった分際で、21世紀の日本誕生を見たけども


僕の言いたいことは大体終わり。


■ シンエイ動画の本気×ゲストアニメーター・村木靖
 
 こんな素晴らしいロボットアニメは久しぶりに見たよ!!!!!

なんか、ツチダマの超能力描写~22世紀石槍の応戦あたりから「どうもロボットアニメっぽい画面の作り方、見得の切り方するなあ」とは思ってたんだけど、


エンディングロールを観て納得。村木靖さんじゃないですか!!


そうだよ!!ドラえもんはロボットアニメだよ!!!!
そして、けして忘れてはいけない!
シンエイ動画は本気出せばロボアニメなんか余裕なんだよ!!!
若手の頃から「超電導カンタム・ロボ」で鍛えられてんだよ!!!!!

京都アニメーション?トリガー?プロダクションIG
いやいや、シンエイ動画の映画チームの強さをナメちゃいけない。
今回は冒頭のククルのシーン、荒れ狂うバイソン、はしゃぐハムスター、VSツチダマ、VSギガゾンビ、等々、ここに書けない見せ場も多くあり、そのすべての作画がもう抜群。
ヨダレがでるくらい堪能させていただきました。
ただ単にアニメーションのファンとしても、十分観られる。
だんだん希少になってきた2Dだけのロボット描写も、さすがビッグタイトル。
ドラえもんならたっぷり魅せてもらえます。


■ あとここからはネタバレ。




















 「新」シリーズはやっぱり、「しっかり帰ってきて」終わるんだね。
いいと思います。これ、スゴくいい。

【感想】映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生がとんでもないBLアニメだった

 やあ。BLが大好きな腐女子のみなさん。
この冬最高のBLアニメはなんだったか、言えるかな。


日本人なら誰でも知っている、あの名作を新たな解釈でリブート。


もとが子供向けギャグマンガだったとはとても思えない、過激で大胆な描写で話題殺到。


ここまで言えば、誰でも分かるよね。


そう。


映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生だね。


(※このブログは旧作を見ていれば分かるくらいのネタバレを含みます)


■ 冒頭5分で観客の心をわしづかみにする、メインヒロイン・ククル。

冒頭。
無邪気に川で鮭を獲っている、旧作でもおなじみのククルのシーン。
やがて彼は目の前に広がる黒煙を目の当たりにし、全てを察します。
無残にもクラヤミ族に襲撃され、誰一人残らない村。
仲間のために漁に出たのに、その獲物を喜ぶ人間は誰も残っていない。
自分だけが、むざむざと助かってしまった。
父と母を呼ぶ声が虚しく響き渡る。
絶望と孤独が襲いかかり、滂沱し、その場にくずおれるククル。

ここまでのくだり、完全に、リョナ描写です!!
リョナ描写!!
ウソじゃないよ!
みんなぁ!ぼく、ホントに見たんだったらあ!!!!

(↑海底鬼岩城ののび太ばりに)


僕に言わせればこの一連のシーンを担当したアニメーターは、狂ってる!!
ものすごい濃縮された時間の中で喜・怒・哀・楽を演じさせ、余すところなくククルの、原始人ならではのイノセントさをスクリーンに映し出している。

僕はもう、ここまでのシーンで、確信しました。

今回はゲストキャラ……、いや、ゲスト「ヒロイン」ククルを愛でる映画なんだ、と。

僕と同様、ここまでのククルの愛おしい表情、そして、さっきからチラチラとスクリーンに映し出される彼の鎖骨と肩甲骨に「これはもしや……」と、何かを感じた腐女子のみなさんの期待を、この映画は最期まで完全に裏切りません

そうです。
映画版ステータスののび太との、ロマンスにあふれる展開が、全編を通じて広く、深く、描かれてゆきます


「いや、わたし旧作見たけどそんなシーン、なかったよ」

もちろん、そう思うでしょう。

安心してください。
旧作を見た人なら分かるでしょうが、本作は旧作に比べ、序盤、結構飛ばし気味にストーリーが進んでいきます。
一体何のためにこんな駆け足になったのか?
それは、ククルのリョナ描写と、のび太とククルの絡みの時間の増強にあてられるためです

いや、マジだから。

そして、前作を観ている人間ならば、この段階ですでに、中盤からの展開を思い出してジットリきていることでしょう。


そう!!


ふたりの関係はリバーシブルです!!
リバーシブルなんですよ!!ええ、おい!!


■ 展開が完全にラブロマンス。

 当然、ストーリーの大筋は前作通りですから、前作を観ている人間なら当然分かると思うんですが、ククルの閉ざされた心を開くのは、しずかちゃんなんです。
誰の目にも、ククルとしずかちゃんのカラミが印象に残ります。
しかし、今作は前作になかった「のび太とククルのあるシーン」が追加されており、そのシーンの濃厚さたるや。ええ。もう。前作のキーパーソン・しずかちゃんの存在感をただの配膳係にまで押し下げています。

 ククルに関する食事のシーンといえば、移動中のハンバーガーのシーンが前作通りありますが「あるシーン」を経てのハンバーガーはあまりにもなんというか、意味深に映ります
しずかちゃんの温かいスープは「回復するための道具」ハンバーガーは「のび太とククルの和解の印」と言わんばかりの(いや、前回だって同じ意味合いのシーンなんですよ、ここは。でも、観て!ホントに観て!!)。

 中盤。
とある理由で(前作と同じですが、ストーリーの核心なので伏せます)憔悴するのび太
そこに現れるククル。
その凛とした姿。
家族を取り戻し、故郷を再興するさなかである彼の横顔は、冒頭と違い、すっかり男前です。
もちろん、このシーンのアニメーターも相当MADがMAXです
勇気づけられるのび太
前作でも語られる場面ですが、ここのくだり、大分長いです。
長いですが、カット数も大幅増強。前作でもグッと来る場面ですが、ここに注力してくるか!と、感動しました(イカン、ネタレビューを書くつもりが、マジになってしまっているぞ!!)。

ここがねえ、歴代ドラ映画の中でも屈指の名シーンになっていますし、それでいて、とてつもなく、お耽美です。なぜなら……このシーンで、前作にない、あの……ああ、言いてえ。言いてえなあ。


■ どうしても言いたいのび太とククルの今作にしかない濃厚接触。

 ここから先はもう書けません。
でも、腐女子のみなさん。マジです。大マジ。
今回のドラえもんは、とにかくすっごいことになってます。
だって男同士でアレしますよ。4文字のやつ。

「どうせウソばっかりついてるヘロウさんのことだから、男同士でするするって言ったって、せいぜい『乳首相撲』くらいでしょ??」

あー、違う!それはしなかった!!
けどスキンシップはする!!期待していい!!
というか、ほんとに俺に騙されたと思って行ったほうがいい!!
特に美少年が陵辱されるのが好きの方!!
冒頭の3分で入場料1,800円とシャカシャカポップコーンの分は軽く元が取れます!!
シャカシャカポップコーンは上映中にシャカシャカしたらダメだけど!!
紙兎ロペの時間にシャカシャカしないとダメだけど!!!
あのCMいつ観てもウッッッッッッッザイけど!!!元は取れるから!!
行こう!!明日行こう!僕と一緒にホモホモしよう!!
お前また行くのかよ!!

ノスタルジックナイト、お疲れ様でした!

 フジノスのノスタルジックナイトに参加させていただきました。

いやー、こちらから参加したいと名乗り出たものの、仕事の都合とはいえ、入り時間には間に合わないわ、音飛ぶわ……いただけないコトがいくつもありました。
申し訳ない。本当に、真剣に申し訳ないと思っています。PCもコントローラーも、早急にオーバーホールします。
昨日の不手際に対する謝意は、これからの取り組みの姿勢で示しますので、何卒ご容赦くださいませ。


いや、言い訳じゃなく、会場でも、まあ、若干の動揺はありました。

 

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過去の日記に書いた通り、ノスタルジックナイトの行き帰りの車中で「もしノスタルジックナイトに出るなら」っていう話をしていたんですよ。


80年代~90年代といえばフジテレビ!
トレンディドラマオンリーなんてどうかな!


なんつってね!

そのアイデアが今回のみお姉と、ほぼドンカブり!!!
死ぬところでした!

脂肪燃焼団は音源だけでなく動画の持ち出しをする「VDJ」なので、手持ち曲が少ないんです。イザって時の換えがきかない。

今回は最終的に「踊れる50分にしない?」つって、あんなセットリストになったんですけどね。
当初の予定で向かったら、持ち曲の3分の2くらいを失うところでした。


フジノスに来る前、なずさんと車の中で打ち合わせている最中に、言ってたんです。
冗談で。
「今日さ。あんまり持ち曲ないから、カブったらBON JOVIメドレーするね。リヴィン・オン・ア・プレイヤーは、ライブでもコール&レスポンスだけで5分ぐらい引き延ばすわけだし、20分くらいリヴィン・オン・ア・プレイヤーの間奏明けだけで持たせるから、よろしくね

なんて。

ホントにそうなるところでした。
あんまりディスコの神様に嫌われるようなことは言わないほうがいい
そう、心に誓ったノスナイの夜です。



 しかし今回は、音飛びを除けば上の上の完成度のモノを持っていけました。
めっちゃ、熱は込めましたよ!

「ディスコミュージックオンリー」っていうのは、なかなか挑戦でしたが、快く受け入れてもらえて、感謝、感謝です。


ソッフィーさん、じょいさんたちのB2Bを聴いている時なんか、もう、心がグラつきまくってました。

やっぱアニソンだったかなぁー、って。
あらためて、上手い人がやると、発見ありますね。古い曲も。
すっごい、インスピレーション得ました。
そして、フロアで思いっきりジェラってました。スーパー・フェニックスが再生できるのはノスタルジックナイトだけこのチャンスを逃してしまった……逃してしまった……。



今回はアニソン、あえての「1曲だけ」使わせてもらいました。
一番いい場面でアニソンを使うのはアニソンDJ…少年マンガDJ、ジャンプDJを名乗るプライドってやつです。
思わずこっちまでほくそ笑むくらいバシーンと決まりましたね。

実はアレは僕のオリジナルというわけではなく、別のアニクラでも見たネタです。
というか、ウィキペディアで「君の瞳に恋してる」と検索すれば「カバーした日本のアーティスト」で普通に出ているくらいポピュラーなネタではあります。が、カバー……?

アニクラで見た時は「あの曲」→「君の瞳に恋してる」でした。

「あぁ、この曲って、このメロディーのインスパイアなんだ」っていう演出ですね。

アニソンも音楽なんだよ、他の色んなジャンルと遠いようで繋がってるんだよ、っていう、プレイヤーさんの音楽愛にあふれたサジェストでした。

僕は逆をやってみました。
「世界的な名曲」が「単純に下賤な曲」になるという。これはこれで、全然別の演出になるだろうなと思って。
自分でMIX聴いた段階でもう、ヒドすぎるなぁこれって感じで。うん、いい味付けでした。気に入ってます。

 クソガキ終わったあと、主催のあず君とLINEで少しやり取りをして。
「とある流れ」を褒めてもらったんですよね。
「あそこが脂肪燃焼団ですよね」というような言葉で。

あー、俺らってああ言うことすると「らしい」って言われるんだ。

 

って思って。
今回の山場は、そんなところからの着想でもあります。


はてさて、アニソンでなくても「脂肪燃焼団らしさ」が出せたでしょうか。

聴いてくれた人から、感想もらって、ブラッシュアップして、別の音楽、別の場面でも「らしさ」ってのが出せるように洗練されていけたなら、DJとしてこれほど嬉しいことはないんですけど、ねっ。

脂肪燃焼団、オタクション告知で早速くじけそうになるも、クルーのみなさんに救われる。

 先週末にお伝えした通り、5月に行う新イベントの準備に追われています。

「主催なんかやると、相当準備に追われるんだろうな」とは思っていましたが、想像以上に作業に追われています。ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」くらいは追われてます。ずっと。


 しかし、ホントに、支えてくれる人がいると言うのはありがたいです。

 運命の木曜日。第一報をいたしました。
拡散希望」とか打たなくても、第一報のツイート、いっぱいいっぱいRTくださって、
ぶっちゃけた話、ツイート見てくれた人の100分の1でも来てくれれば札止め満員、笑いがとまらない、ってとこまで拡散しました。
なんか、こんなに暖かいみなさんの中に居たんだ…って。もう実際に開催しなくても十分幸せだなぁ…なんて、感動しちゃいましたね。
と、同時に、これはもうヘタは打てないぞ、という、猛烈なプレッシャーを感じてもいるところですが…w


 金曜日。念願のフライヤーが届きました。
印刷のことなんかさっぱり分からない僕でしたが、イロドリさんが24時間OKの相談メールで良く導いてくださいました。こっちで用意した以上のよい印刷で出してくれました。これも感謝。

 土曜日は、大先輩であるところのエーファイルが開催されておりましたので、遊びにいきつつごあいさつをば。
今回も楽しませて頂きました。yousukeさんの踊れるセットリストが今回はハマりました。
振りつけ曲も散りばめつつ、程よく縦ノリ。現場ごとガラッと変えられる、音楽のバリエーションの豊富さ。うらやましいなぁ。

 期せずして(※本当に期せずして)オタクションクルーのおふたりが出演なさっており、会場は大変盛り上がっておりました。
深月さんの時間は間に合わず、本当に残念でしたが、あんでぃー君の時間はまるっと聴きました。

うーむ、前回聴いたときより遥かにイイ。


僕よりずっと巧みなプレイヤーですので、僕が言うのもおこがましいんですが、あんでぃー君「好き力」が高いんですよね。曲の「呼吸」がバッチリ分かっているというか。
おしゃべりで、ばーっと喋ったあと「ふっ」と息を継ぐじゃないですか。
その「ふっ」って瞬間に、次の曲にチェンジ。
そうか、この曲ってそういう風に出来てたんだ、と発見させられます。ウチに帰ってまた聴いてみようかな、ってなります。
この楽曲に対する優しさと誠実な姿勢。
フロアで聴くべきプレイヤーですよ。呼んでよかったあ!


 お客さまとしていらっしゃっていたクルーのみんなも、会場出口でフライヤーを配布してくれてたり、お客さんからの質問に応じてくれていたり。ありがとうございます。ありがとうございます。フライヤーに載ってる基本情報も共有していなかったですね。主催、力不足ですみません。


自分らには本当にもったいないメンバーです。


イベントなんて、ホントどうなるかわかんないけど、僕らは今のところ楽しいぞ!

オタクション、はじめます!!!!

 まことに恐縮なのですが。


この春「オタクション」という新しいイベントを開催します!!


本日はそのごあいさつをば。


 これまで僕たち脂肪燃焼団は、2つの脳みそ、2つの思い出、4つの手で色んなイベントに関わってきました。
「もっと楽しいこと、もっと新しいこと」を目指して3年間、挑戦してきました。

3年のあいだで、次々と生まれる沢山のイベント。沢山の出演者さん。
彼らが繰り出す全く新しい音楽体験。
ふたりの力の限界、アイデアの限界を感じました。

どこまで行っても、自分たちよりももっと面白く、カッコいい音楽を作る人がいる!

それを強く痛感させられたのが10月のエーファイル。
とある、若い感性と熱き野望を胸に秘めた「革命戦士」のプレイを拝見してからです。

あぁ、この遊びにはまだまだ「先」があるぞ。

僕たちふたりで、そこまで突っ走っていけるのだろうか。

そんな気持ちにはじめて直面しました。


結論。ムリ。ハハッ。

そりゃあ、後からはじめた、みずみずしい、勢いのある人間にはかないません。
もっと楽しいことをするために、肩肘張らず、自分たち以外の力を頼ることにしました。
4人で、6人で、10人で。
新しい挑戦のステージに立つことを決めました。

これが、もっともっと楽しい音楽体験を作りだすための、僕らの「アクション」です。


 そもそも、アニソンDJイベントって、他の音楽イベントと決定的に違う点があります。
そこには「新曲」がない、というコト。
タイアップ作品があること、そしてそれが、認知されていること、ありきのイベントです。


だからこそ、魂がこもるには必要なモノがふたつあります。

ひとつは、フロアの皆さんの「思い出」。

まったくの未知の音楽に触れる喜び、楽しみが大きくないからこそ、イベントを動かす大事なエネルギーは、皆さんの思い出や、熱気によります。
集まってくれるみなさんの思い出に、僕らがせいいっぱい火をつけます。
思い切り燃えあがってもらいたい。

もうひとつは、新曲がないからこそ、「出演者自身がつねにアップデートされなきゃならない」ということ。

最先端で最注目を目指さなければ、NHKの歌謡ショーです。
思い出を追っかけるばかりです。
アーティストにぶら下がるばかりです。
それじゃ、面白いイベントにはなりません。

先日、出演のお約束を頂いた、レギュラー出演者のみなさんには、SFアニメのラスボスばりに大演説させてもらいました。

かなり熱のこもった、引くほどの大演説です。

「あのぅ、そんなに面倒くさいなら、僕いいです、縁がなかったということで」くらい言われるんじゃないかと、ずーーーっと冷や汗をかきながら喋っていました。

大演説でしたが、僕は小市民です。


しかし、クルーのみなさん、最後まで前のめりでお話聴いてくれました。

根性があります。

このクルーならいいプレイをしてくれる!と確信しました。

僕自身、本当に楽しみになりました。

僕らのような新米主催者にとって、誠に分不相応な良いメンバーです。

あぁ、ちなみに僕は共演してくれるみなさんのことを、愛情とリスペクトを込めて「クルー」と呼びたいのですが、なずさんから「お前いい年こいてUVERworldのつもりか」と激しく否定されているので、多分この呼び名は定着しません。



みんなのアイデア、フロアの思い出を集めて。
素敵な仲間の工夫や努力を集めて。
今までにない面白いことを始めようと思います。

集まってくれた皆さんの「昨日までの思い出」で「今日の思い出」をつくるアクション。

それがオタクションです。

いっしょに楽しみましょう。

 

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